株価指数先物【引け後】 +3σに接近するなかで3万8000円を回復

市況
2024年2月13日 18時15分

大阪3月限

日経225先物 38130 +1240 (+3.36%)

TOPIX先物 2637.0 +79.0 (+3.08%)

日経225先物(3月限)は前日比1240円高の3万8130円で取引を終了。寄り付きは3万7470円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万7470円)にサヤ寄せする格好から買いが先行して始まった。直後に付けた3万7460円を安値に、前場中盤は3万7460円~3万7630円辺りで保ち合いを継続。前場終盤にかけて上へのバイアスが強まり、3万7800円まで上げ幅を広げた。ランチタイムは3万7800円を挟んだ狭いレンジで推移したが、後場半ば辺りから再び上へのバイアスが強まると、終盤にかけて3万8000円を回復し、3万8130円と本日の高値で取引を終えた。

日経225先物は、ボリンジャーバンドの+2σ(3万7600円)水準で強弱感が対立する格好だったが、前場中盤以降は上へのバイアスが強まるなか、ショートカバーを誘発したようだ。ナスダックが高値更新後に下落に転じたため、寄り付き後は利食いに向かう展開も意識されていたが、アーム・ホールディングス<ARM>の急伸を好感したソフトバンクグループ <9984> [東証P]の上昇に加えて、決算が評価された東京エレクトロン <8035> [東証P]が13%を超える上昇で高値引けとなり、他のハイテク株の支援材料となった。

また、日経225先物は前場中盤以降に+2σを突破した後は、同バンドが支持線として意識され、後場終盤にかけては+3σに接近する格好となった。過熱感が警戒されやすい水準ではあったが、本日は東京エレクトロン、ソフトバンクグループの2銘柄で日経平均株価を約500円押し上げた。また、金融庁が損害保険大手4社に政策保有株の売却を加速するよう求めたとの報道を受けて、東京海上ホールディングス <8766> [東証P] など損保各社が買われたこともセンチメントを明るくさせたようである。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.45倍に上昇した。一時14.56倍まで切り上げており、昨年6月高値14.69倍を意識したNTロングの流れが強まりやすい。ただし、+3σにタッチしたあとは、過熱を冷ます格好でNTロングを巻き戻す動きとなった。いったんは過熱を冷ましたいところだが、昨年6月高値をクリアしてくると、2021年2月高値の15.68倍がターゲットとなるため、ヘッジで調整しつつも、NTロングでのスプレッド狙いのスタンスは継続となろう。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万8365枚、ソシエテジェネラル証券が1万8835枚、サスケハナ・ホンコンが8392枚、野村証券が2893枚、バークレイズ証券が2627枚、SBI証券が2386枚、ビーオブエー証券が2330枚、JPモルガン証券が2232枚、日産証券が1872枚、ゴールドマン証券が1589枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万8857枚、ソシエテジェネラル証券が2万4321枚、バークレイズ証券が8822枚、ゴールドマン証券が8411枚、サスケハナ・ホンコンが6324枚、ビーオブエー証券が5539枚、BNPパリバ証券が4286枚、JPモルガン証券が4133枚、野村証券が3990枚、モルガンMUFG証券が3288枚だった。

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