ケイデンスが決算受け下落 第1四半期の見通しを嫌気=米国株個別
(NY時間09:41)(日本時間23:41)
ケイデンス<CDNS> 298.26(-8.32 -2.71%)
集積回路(IC)設計を手掛けるケイデンス・デザイン・システムズ<CDNS>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益が予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応。ガイダンスも公表し、第1四半期の1株利益および売上高見通しが予想を下回ったことが嫌気されている模様。
アナリストからは「今回の見通しはAI向け半導体の強気派を失望させる内容だった。同社は今年度の売上高の伸びを12%で見込んでおり、それはAI設計急増が同社に同程度の恩恵をもたらしていないことが示唆されている」との指摘も出ていた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.38ドル(予想:1.34ドル)
・売上高:10.7億ドル(予想:10.6億ドル)
・営業利益率(調整後):43.0%(予想:42.3%)
(1-3月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.10~1.14ドル(予想:1.42ドル)
・売上高:9.9~10.1ドル(予想:11.1億ドル)
・営業利益率(調整後):36.5~37.5%(予想:43.3%)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):5.87~5.97ドル(予想:5.89ドル)
・売上高:45.5~46.1億ドル(予想:45.8億ドル)
・営業利益率(調整後):42.0~43.0%(予想:43.4%)
【企業概要】
米国内外の半導体メーカー・電子機器メーカー等向けに、集積回路(IC)設計やシステム開発に使用されるソフトウェア・ハードウェアの開発・販売を行う。製品は、スマートフォン・ノートパソコン・自動車や自律走行システム・AIシステム等の開発に適応される。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美