NY株式:NYダウは524ドル安、利下げ期待が後退
米国株式市場は大幅下落。ダウ平均は524.63ドル安の38,272.75ドル、ナスダックは286.95ポイント安の15,655.60で取引を終了した。
1月消費者物価指数(CPI)の伸びが予想ほど減速せず、早期の利下げ期待を受けた買いが後退し、寄り付き後、下落。その後も、長期金利の大幅上昇に連れて売りが一段と加速し、終日軟調に推移した。戻りなく、終盤にかけて手仕舞い売りを巻き込み下げ幅を拡大し、終了。セクター別では特に自動車・自動車部品、耐久消費財・アパレルの下落が目立った。
格安航空のジェットブルー(JBLU)は物言う投資家のアイカーン氏が同社株の保有を公表、株価が過小評価されていることを理由に取締役会入りの可能性を経営陣と協議したことが明らかになり、上昇。廃棄物管理サービスのウエイスト・マネジメント(WM)は第4四半期決算で1株利益が予想を上回り、大幅上昇した。
玩具メーカーのハスブロ(HAS)は第4四半期決算で調整後の1株利益や通期見通しが予想を大幅に下回ったため、下落。また、医薬品メーカーのバイオジェン(BIIB)は四半期決算で、アルツハイマー治療薬の売り上げ減がひびき売り上げや見通しが予想を下回り、下落した。ホテルチェーン運営のマリオット・インターナショナル(MAR)は第4四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったが、24年通期の1株利益見通しが予想を下回ったことが嫌気され、下落。また、レンタカー会社のエイビス・バジェット・グループ(CAR)も四半期決算の内容が冴えず下落した。
旅行情報・予約サイト運営会社のエアビー・アンド・ビー(ABNB)は取引終了後に四半期決算を発表。海外旅行の需要増加を背景に第1四半期の見通しが予想を上回り、さらに、追加自社株買い計画を発表し時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》