クルーズはS高カイ気配、364万株を上限とする自社株買い実施へ
クルーズ<2138>はカイ気配でスタートした後、気配値を切り上げる展開で、ストップ高の862円水準でカイ気配となっている。13日の取引終了後、上限を364万株(発行済み株数の32.73%)、または20億円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は2月14日から来年2月13日までで、機動的な資本政策などの遂行と1株あたりの価値向上及び株主への利益還元を目的としているという。
同時に、未定としていた24年3月期連結業績予想について、売上高142億2300万円(前期比1.6%増)、営業利益6400万円(同90.0%減)、純利益10億9700万円(同4.3倍)を見込むとした。メディア事業で行っていた広告代理店業で、大口の取引先との受託業務契約が終了したことにより営業利益は大幅減益となるが、第3四半期時点で投資事業組合運用益9億5000万円及び関係会社株式売却益7億800万円を計上したことから、純利益は大幅増益となる見通しだ。
なお、第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高107億900万円(前年同期比1.9%減)、営業利益2億5300万円(同50.3%減)、純利益11億8200万円(同5.5倍)だった。