NY株式:NYダウは151ドル高、利下げ期待が再燃

市況
2024年2月15日 6時36分

米国株式市場は反発。ダウ平均は151.52ドル高の38,424.27ドル、ナスダックは203.55ポイント高の15,859.15で取引を終了した。

昨日の大幅下落の反動で寄り付き後、上昇。ボストン連銀の前総裁が1月消費者物価指数(CPI)を受けた市場反応が行き過ぎとの見解を示したほか、イエレン財務長官やシカゴ連銀のグールズビー総裁がインフレ2%目標回帰の道筋にあることに変わりはない、と表明したため利下げ期待の再燃で相場は終日底堅く推移した。特に、金利先安感にハイテクが買い戻され、相場を支援し終盤にかけて上昇幅を拡大し、終了。セクター別では運輸、半導体・同製造装置が上昇、食品・飲料・タバコが下落した。

配車サービスのウーバー・テクノロジーズ(UBER)は最大70億ドル規模の自社株買い計画を発表し、上昇。同業のリフト(LYFT)は四半期決算で24年の利益率見通しで事務的なミスを大幅訂正したものの、上昇基調を維持した。銀行のシティグループ(C)はアナリストが投資判断を引き上げ、上昇。暗号資産を含む金融取引プラットフォーム運営のロビンフッド・マーケッツ(HOOD)は四半期決算で、資産の拡大や予想外の黒字計上が好感され、上昇した。

ホテル、カジノ・リゾート運営のMGMリゾーツ・インターナショナル(MGM)は四半期決算で内容が予想を上回ったが、同社の本拠地であるラスベガスで開催されたナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の優勝決定戦、スーパーボール後の売り上げ見通しに不透明感を示し、下落。

ネットワーク機器メーカーのシスコシステムズ(CSCO)は取引終了後に四半期決算を発表。24年度の通期収入予想を下方修正、世界従業員約5%削減計画を発表し、時間外取引で売られている。

(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

提供:フィスコ

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