15日の株式相場見通し=反発、3万8000円台が視野
15日の東京株式市場は主力株中心に幅広く買い戻される展開が想定され、日経平均株価は反発する公算が大きい。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数がいずれも切り返す動きをみせ、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は上昇率で1.3%に達しダウを上回った。一昨日に1月の米消費者物価指数(CPI)を受けて波乱含みの下げをみせた米株市場だったが、この日は強気優勢の地合いが戻った。CPIが想定外に強い数字でFRBによる早期利下げ期待が剥落、米長期金利の急上昇が株式市場の重荷となっていたものの、一夜明けて長期金利が低下し、投資家のセンチメントが改善している。東京市場でも米株市場がバランスを取り戻していることで買い安心感が広がりそうだ。日経平均は前日に下値を試す展開となったものの押し目買い意欲は旺盛で、下落率は0.7%弱にとどまった。売買代金は前日まで4営業日連続で5兆円を上回るなど大活況を呈しており、海外投資家の積極的な買いを背景に、きょうはフシ目の3万8000円台乗せを視界に入れるケースも考えられる。
14日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比151ドル52セント高の3万8424ドル27セントと反発。ナスダック総合株価指数は同203.547ポイント高の1万5859.146だった。
日程面では、きょうは10~12月期国内総生産(GDP)速報値、12月の鉱工業生産指数確報値など。海外では、フィリピン中銀の政策金利発表のほか、2月のNY連銀製造業景気指数、2月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数、1月の米小売売上高、1月の米輸出入物価指数、1月の米鉱工業生産指数・設備稼働率、12月の米企業在庫、2月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数、12月の対米証券投資、週間の米新規失業保険申請件数など。