東洋炭素はS高、今期最高益計画・大幅増配方針が刺激材料に
東洋炭素<5310>はストップ高の水準となる1000円高の6270円に買われた。14日の取引終了後、23年12月期の連結決算発表にあわせ、24年12月期の業績と配当予想を公表。今期の売上高は前期比9.6%増の540億円、経常利益は同3.1%増の105億円を見込む。前期に続き過去最高益の更新を計画するほか、前期の年間配当を20円増額したうえで、今期の年間配当予想を前期比10円増配の120円としており、株価を刺激する材料となった。半導体関連ではシリコン半導体用途の需要は力強さを欠くとしながらも、SiC(炭化ケイ素)半導体用途において旺盛な需要が継続すると想定する。同時に東洋炭素は、配当性向30%以上の安定した利益還元を継続して行う新たな方針を導入した。