【市場反応】米1月小売売上高、悪化で利下げ観測強まる、ドル続落

市況
2024年2月15日 23時28分

米商務省が発表した1月小売売上高は前月比-0.8%と、昨年10月来のマイナスに落ち込んだ。昨年3月以降ほぼ1年ぶりの弱い結果となった。変動の激しい自動車を除く小売売上高は前月比-0.6%と、予想外に12月+0.4%からマイナスに落ち込み、やはり昨年3月以来で最低。悪天候や、ホリデイシーズン明けで、消費支出が減速。

米労働省が同時刻に発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比8000件減の21.2万件と予想を下回り1カ月ぶり低水準となった。失業保険継続受給者数は189.5万人と、前回186.5万人から予想以上に増加し、昨年11月来で最高。

米2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は5.2と、予想外に昨年8月来のプラスに改善した。2月NY連銀製造業景気指数も―2.4と、1月-43.7から予想以上に改善。米1月輸入物価指数は前月比+0.8%と、11月-0.7%から昨年9月来のプラスに転じ、輸入インフレの兆候が示された。

予想以上に悪化した米1月小売売上高を受けて、利下げ観測が強まり、長期金利低下に連れドル売りに拍車がかかった。ドル・円は150円08銭から149円57銭まで下落。ユーロ・ドルは1.0743ドルから1.0773ドルまで上昇した。

【経済指標】

・米・先週分新規失業保険申請件数:21.2万件(予想:22.0万件、前回:22万件←21.8万)

・米・失業保険継続受給者数:189.5万人(予想:188.0万人、前回:186.5万人←187.1万人)

・米・1月小売売上高:前月比-0.8%(予想:-0.2%、12月:+0.4%←+0.6%)

・米・1月小売売上高(自動車除く):前月比-0.6%(予想:+0.2%、12月:+0.4%)

・米・1月輸入物価指数:前月比+0.8%(予想:0.0%、11月:-0.7%←0.0%)

・米・2月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:5.2(予想:-8.2、1月:-10.6)

・米・2月NY連銀製造業景気指数:―2.4(予想:-12.5、1月:-43.7)

《KY》

提供:フィスコ

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