株価指数先物【寄り前】 ショートカバーを交えての強いトレンドを継続

市況
2024年2月16日 7時51分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 38570 +430 (+1.12%)

TOPIX先物 2614.0 +24.5 (+0.94%) 

シカゴ日経平均先物 38575 +435

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

15日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。米新規失業保険申請件数は前週比8000件減の21万2000件と市場予想(22万件程度)を下回り、2月のニューヨーク連銀製造業景況指数はマイナス2.4と前月のマイナス43.7から大幅に改善するなど、労働市場の底堅さが示された。1月の米小売売上高は市場予想を下回ったものの、根強い米経済のソフトランディング期待から、景気敏感株などを中心に買われた。S&P500業種別指数は、自動車・同部品、銀行、エネルギーが上昇した一方で、半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービス、小売が下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比435円高の3万8575円だった。日経225先物(3月限)は日中比30円高の3万8170円で始まり、寄り付き直後に付けた3万8150円を安値にリバウンドを見せており、買い一巡後は3万8180円~3万8310円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを上放れると終盤にかけて上げ幅を広げており、一時3万8590円まで買われ、3万8570円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになろう。ナイトセッションの取引開始後ほどなくして14日に付けた3万8250円を突破しており、ロングの流れが強まっている。過熱感が警戒されやすいものの、良好な需給状況のなか、ショートカバーを交えての強いトレンドを継続している。

ボリンジャーバンドのバンドが拡大傾向を見せてきており、+2σが3万8110円、+3σは3万8950円辺りまで上昇してきた。+2σと+3σとのレンジに沿った上昇基調が意識されやすく、押し目待ち狙いのロングもエントリータイミングを引き上げさせよう。

また、シティグループ証券は、日経平均株価の2024年の高値予想を従来の3万9000円から4万5000円に引き上げたと報じられている。1989年の大納会でつけた史上最高値3万8915円が通過点になるとの見方が強まるなか、オーバーシュート気味な上昇をみせてくるまでは、短期的なショートは避けておきたいところだろう。オプション権利行使価格の3万8500円を中心に、権利行使価格の3万8125円から3万8875円のレンジを想定する。

VIX指数は14.01(前日は14.38)に低下した。目先的には25日、75日移動平均線が位置する13.45~13.60辺りまで調整する可能性があるため、ショートに傾けるポジションは避けたいところだろう。

なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.72倍に上昇した。一時14.73倍を付けており、昨年6月高値の14.69倍を上回ってきた。過熱感が警戒されやすいなか、米国では大型テック株の一角が利益確定の売りに押されていることもあり、いったんはNTロングを巻き戻す動きも入りそうである。ただし、方向性としては2021年2月高値の15.68倍がターゲットになるため、NTショートへの切り替えは避けておきたい。

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