セグエグループ---23年12月期は2ケタ増収、DX化需要と納期遅延の改善が大きく寄与
セグエグループ<3968>は13日、2023年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比28.0%増の174.43億円、営業利益が同19.8%増の10.86億円、経常利益が同3.4%減の10.15億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.1%減の6.60億円となった。
当年度におけるプロダクトの販売については、特需の大型案件もありDXインフラの販売が大幅に増加し、加えて納期遅延の改善が進み大きく進捗した。サービスの販売については、好調なプロダクト販売に付随して設計及び構築サービス(プロフェッショナルサービス)、サポートサービスが増加した。また、ジェイズ・テクノロジーは、DX化支援の強化を目的としてDXセンターを東京と福岡に開設した。これらの結果、ソリューションプロダクト事業の売上高は前年同期比23.6%増の107.57億円、ソリューションサービス事業の売上高は同35.9%増の66.85億円となった。売上総利益は、過去の受注分に基づく機器の仕入コストの納期遅延・円安進行に伴う増加、これまでの納期遅延への対応として保有していた商品在庫の一部に生じた評価損の影響を受け、同15.9%増の41.23億円となった。営業利益は、子会社の増加、幹部社員の増員、東京オフィスの増床、横浜センター(物流拠点)の開設、セキュリティオペレーションセンターの開設、自社開発セキュリティサービスRevoWorksクラウドの提供開始に伴う広告宣伝活動などにより特に当第3四半期以降は販売費及び一般管理費が増加したものの、売上総利益の増加が上回り、増益となった。
2024年12月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比7.8%増の188.00億円、営業利益は同4.0%増の11.30億円、経常利益は同11.3%増の11.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同8.7%増の7.17億円を見込んでいる。
なお同社は、2024年12月期を最終年度とする中期目標(売上高170億円、営業利益12億円、親会社株主に帰属する当期純 利益8億円)を設定していたが、当連結会計年度において中期目標の売上高を達成し、営業利益についても順調に伸長していること、新サービスの提供開始や海外への進出など、事業環境が大きく変化していることから、 一年前倒しで2024年12月期を初年度とする新たな中期経営計画を策定するとしており、公表は2024年5月 を予定している。
《SI》