ジーニー---3Qは2ケタ増収増益、3Q累計の売上総利益は過去最高を更新
ジーニー<6562>は13日、2024年3月期第3四半期(23年4月-12月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比24.9%増の58.92億円、売上総利益が同20.0%増の45.20億円、営業利益が同54.1%増の12.36億円、税引前利益が同28.2%増の10.79億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同35.5%増の8.61億円となった。
広告プラットフォーム事業の売上収益は前年同期比7.7%増の31.35億円、セグメント利益は同0.8%増の16.07億円となった。下期に収益が拡大する傾向があり、サプライサイドビジネスにおける動画フォーマットの拡大が業績に寄与した。さらに、デマンドサイドビジネスでは、ユーザーの興味に合わせて複数の商品やサービスをレコメンド配信できるダイナミック広告に強みを持つ「KANADE DSP」を2023年の6月に事業譲受した。これにより、ダイナミック広告の領域でも業績を伸ばした。
マーケティングSaaS事業の売上収益は同43.3%増の19.73億円、セグメント利益は1.77億円(前年同期は0.03億円の損失)となった。SFA/CRMにおいては、エンタープライズ層の新規顧客獲得を進め、また当該顧客層からの受託開発件数も順調に伸びている。
海外事業の売上収益は同62.9%増の9.50億円、セグメント利益は同41.4%減の1.80億円となった。2023年2月に子会社化したZelto,Inc.の事業基盤強化に向けたPMIを同社主導で進め、事業拡大を図っている。
2024年3月期通期の業績予想については、売上収益が前期比30.1%増の84.00億円、売上総利益が同28.4%増の66.00億円、営業利益が同26.7%減の18.00億円、税引前利益が同34.2%減の15.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同38.5%減の13.00億円とする11月9日発表の修正計画を据え置いている。
《SO》