ダウ先物は下落 米PPIがCPIに続きインフレの粘着性を浮き彫りに=米国株

市況
2024年2月16日 23時06分

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:43)(日本時間22:43)

ダウ先物 38727(-131.00 -0.34%)

S&P500 5037.25(-9.25 -0.18%)

ナスダック100先物 17932.50(+19.75 +0.11%)

米株価指数先物市場でダウ先物が下落。先ほど発表の1月の米生産者物価指数(PPI)が、総合指数で前月比0.3%、コア指数で0.5%と、先日のCPIに引き続き予想を上回る内容となり、インフレの粘着性を浮き彫りにした。FRBの早期利下げ期待も一層後退させている。

この結果を受けて短期金融市場では今年のFRBの累計の利下げを1.00%ポイント以下で織り込み始めている。2週間前までは1.50%ポイントで織り込んでいた。米株式市場もネガティブな反応を見せている。

今週の米消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったことや、小売売上高が予想外の急減となったことで、個人消費の低迷が示唆される可能性がある。ただ、ストラテジストは「悪いニュースばかりではない」と述べている。

市場予想とFRBの予想がより緊密に一致しており、市場の不安定要因の1つが緩和されている。加えて、予想を上回るデータが市場の利下げ期待の再評価の原動力となり、それはハードランディング・シナリオの可能性を低下させているという。

半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が時間外で上昇。前日引け後に11-1月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第2四半期のガイダンスも1株利益、売上高とも予想を上回る見通しを示した。DRAMの製造装置の売上と中国からの需要によって押し上げられた。

フード・デリバリーサービスのドアダッシュ<DASH>が決算を受けて時間外で下落。通期のマーケットプレイス受注額の見通しが予想を若干下回ったことを嫌気。株価が示すほど悪い決算ではなかったものの、今年の同社株が30%近く上昇しており、物足りなかったようだ。

動画配信の受信機器やプラットホームを手掛けるロク<ROKU>が決算を受け時間外で大幅安。予想を上回る見通しを示したものの、印象的な決算ではなかったとの指摘が出ている。

*米生産者物価指数(PPI)(1月)22:30

結果 0.3%

予想 0.2% 前回 -0.2%(-0.1%から修正)(前月比)

結果 0.9%

予想 0.6% 前回 1.0%(前年比)

結果 0.5%

予想 0.1% 前回 -0.1%(0.0%から修正)(食品・エネルギー除くコア・前月比)

結果 2.0%

予想 1.7% 前回 1.7%(1.8%から修正)(食品・エネルギー除くコア・前年比)

(NY時間08:53)(日本時間22:53)時間外

アプライド<AMAT> 204.50(+16.84 +8.97%)

ドアダッシュ<DASH> 115.20(-11.07 -8.77%)

ロク<ROKU> 77.90(-16.60 -17.57%)

アップル<AAPL> 182.86(-1.00 -0.54%)

マイクロソフト<MSFT> 406.70(+0.14 +0.03%)

アマゾン<AMZN> 169.40(-0.40 -0.24%)

アルファベット<GOOG> 143.85(-0.09 -0.06%)

テスラ<TSLA> 202.38(+1.93 +0.96%)

メタ<META> 480.25(-3.78 -0.78%)

AMD<AMD> 177.98(+1.22 +0.69%)

エヌビディア<NVDA> 738.90(+12.32 +1.70%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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