1月の米住宅着工件数、パンデミック以来の大幅減 住宅ローン金利と気温低下が影響
*米住宅着工件数(1月)22:30
結果 133.1万件
予想 147.1万件 前回 156.2万件(146.0万件から修正)
*住宅建築許可件数
結果 147.0万件
予想 151.8万件 前回 149.3万件(149.5万件から修正)
この日発表の1月の米住宅着工件数はパンデミックが始まって以来の大幅減となった。多くの購入希望者が住宅ローン金利の一段の低下を待っており、住宅市場回復は漸進的なものになることが示唆されている。1月の気温が例年よりも低かったことも影響した模様。
着工件数は前月比14.8%減の年率133万1000戸。予想は147万戸だった。一方、建設許可件数も147万戸に減少。予想は152万戸だった。着工件数は全米4地域全てで減少しており、特に中西部と北東部で落ち込みが目立った。一戸建て住宅の完工件数は2020年5月以来の低水準となっている。
住宅ローン金利が依然7%付近に高止まりしており、住宅市場の回復を妨げている。2月は住宅ローン金利が再上昇しており、回復を妨げそうだ。新築住宅の在庫も高水準が続いており、建設業者が新たなプロジェクト開始に慎重になっている可能性も示されている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美