孫氏がAI半導体ベンチャーの設立目指す 1000億ドル規模 コードネーム「Izanagi」
ソフトバンクグループ<9984>の孫正義会長兼社長はエヌビディア<NVDA>に対抗して、人工知能(AI)に不可欠な半導体を供給するベンチャーを立ち上げるため、最大1000億ドルの資金を考えている。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。
コードネーム「Izanagi」と呼ばれるこのプロジェクトは、ソフトバンクGが新興企業への投資を大幅に抑制する中で、孫社長の次なる大きな試みを意味する。孫社長は、チップ設計部門である英アーム<ARM>を補完し、AIチップ大国を築けるような会社を作ることを構想しているという。
検討されているシナリオの1つは、ソフトバンクGが300億ドルを提供し、残りの700億ドルは中東の金融機関から提供される可能性があると伝えている。
もし成功すれば、このチップ・プロジェクトはチャットGPTの登場以来、AI分野では最大級の投資となり、マイクロソフト<MSFT>がオープンAIに賭けた100億ドル以上を凌ぐことになる。
孫社長はこのプロジェクトを、日本の創造と生命の神である「イザナギ」にちなんで命名したという。