日経平均株価は前日の終値を挟んでの狭いレンジでの推移/オープニングコメント

市況
2024年2月20日 8時40分

20日の日本株市場は、小動きでの推移になりそうだ。19日の米国市場は、プレジデントデーの祝日で休場だったことから手掛かり材料に欠けるほか、海外勢のフローも限られるとみられる。積極的な売買は手控えられやすく、インデックスに絡んだ商いが中心になりそうだ。もっとも、日本株への関心度の高さから資金流入は継続していると考えられ、下値の堅さが意識されるだろう。シカゴ日経225先物清算値(時間外)は大阪比25円高の38545円、円相場は1ドル150円10銭台で推移している。

日経225先物はナイトセッションで概ね38500円辺りでの推移となった。中盤以降は商いが薄く、小動きとなっていた。欧州市場においても薄商いとなり、まちまちの展開だった。そのため、日経平均株価は前日の終値を挟んでの狭いレンジでの推移が見込まれ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への持ち高調整が続くようだと、先物主導で売り仕掛け的な動きがありそうだ。ただし、日経平均株価は史上最高値に迫っている状況のなか、積極的に売り仕掛けてくる流れにはならず、調整が強まる局面においては、買い遅れている投資家による資金流入が見込まれる。

また、今週はエヌビディアの決算が控えている。決算を前にこれまでの相場をけん引してきた値がさハイテク株には利食いが入りやすいと考えられるが、先週末からのNT倍率の低下を見る限り、持ち高調整は進んでいると考えられる。TOPIX型への資金シフトというよりはリバランスであり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が大きく調整する局面においては、押し目待ち狙い買いが意識されやすいと考えられる。

日経平均株価は38500円辺りでのこう着が見込まれるなか、物色については個別に材料のある銘柄にシフトしやすいだろう。昨日は金融セクターなどバリュー株の堅調さが目立っていたが、リバランスの動きのなかであり、見極めが必要である。また、決算発表が一巡したこともあり、あらためて業績に安心感のある銘柄や生成AIなどテーマ性のある銘柄など。また、短期的な資金では、流動性の低い銘柄での値幅取り狙いの動きなどに向かわせよう。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.