今日の為替市場ポイント:日米金利差維持でドルは底堅い動きを保つ可能性
19日のドル・円は、東京市場では150円15銭から149円88銭まで下落。欧米市場では149円89銭から150円19銭まで反発し、150円14銭で取引終了。本日20日のドル・円は主に150円を挟んだ水準で推移か。日米金利差が短期間で縮小する可能性は低いため、ドルは底堅い動きを保つ可能性がある。
ドイツ連邦銀行(中央銀行)が2月19日に発表した月次報告書によると、外需は弱く、消費はさえない状況にあり、高金利により国内投資は抑制されているもよう。ドイツ連銀は「ドイツ経済の回復はまだ見られない。2024年1-3月期には国内総生産(GDP)が再びやや減少する可能性がある」と指摘しており、ドイツ経済は2期連続のマイナス成長になるとの見通しを示した。
市場参加者の間からは「ドイツ経済の低迷が長く続いた場合、欧州中央銀行(ECB)は政策金利を大幅に引き下げる可能性がある」との声が聞かれている。そうなった場合、米国とユーロ圏の金利差拡大が予想されるため、中期的にユーロ安・ドル高が進行する可能性が高まることになりそうだ。
《NH》