ダウ先物は下落 先週の流れ引き継ぎ売り先行 明日のエヌビディアの決算に注目も=米国株
米株価指数先物(3月限)(NY時間08:47)(日本時間22:47)
ダウ先物 38575(-122.00 -0.32%)
S&P500 5005.00(-14.75 -0.29%)
ナスダック100先物 17689.25(-54.75 -0.31%)
米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも下落。先週末の流れを引き継いで売りが先行している。先週は予想を上回るインフレ指標の発表により、FRBの早期利下げ期待が後退。年内の累計の利下げ幅の見通しも1.00%ポイントを下回っている状況となっている。一時は1.50%ポイントまで期待が高まっていた。
最高値圏で過熱感も出ていた米株式市場の調整には都合の良い理由となっていた模様。ただ、上値期待は依然として根強く、下値では押し目買いも活発に入る模様。
市場は明日のエヌビディア<NVDA>の11-1月期決算(第4四半期)に注目している。日本時間では木曜日の早朝。データセンター部門でのAIチップの需要が旺盛で、コンセンサス予想では売上高が204億ドル、売上高の80%超を占めるようになったデータセンター部門は172億ドルの売上高が見込まれている。引き続き好調な決算が期待されているが、株価も年初から上げが続き、年初来で既に46%上昇している。決算に対して市場がどのような反応を見せるか次第で、今週のIT・ハイテク株の動きが決まるとの声も出ているようだ。
アナリストからは、同社の成長は5-7月期あたりから鈍化するとの予想も出ている。コンセンサスの売上高見通しが自身の予想に接近しており、足元の期待もかなり高まっていることを考えれば、上振れ余地は限られると見ているようだ。ただ、中央処理装置などの市場に進出することで、長期的に利益を得られると確信しているとも指摘している。
スマートTVメーカーのビジオ<VZIO>が大幅高。ウォルマート<WMT>が同社を1株11.50ドルで買収すると発表した。
ウォルマート<WMT>が決算を受け時間外で上昇。米既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益、売上高も予想を上回った。同社はまた、スマートTVメーカーのビジオ<VZIO>の買収も発表。
インテル<INTC>が時間外で上昇。バイデン政権が同社に100億ドルを超える補助金を交付する方向で交渉を進めていると伝わった。
ホームセンター最大手のホーム・デポ<HD>が時間外で下落。取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、米国での既存店売上高が予想以上の減収となった。
(NY時間08:57)(日本時間22:57)時間外
ビジオ<VZIO> 11.04(+1.51 +15.84%)
ウォルマート<WMT> 178.40(+8.04 +4.72%)
インテル<INTC> 44.75(+1.24 +2.85%)
ホーム・デポ<HD> 353.00(-9.35 -2.58%)
アップル<AAPL> 182.24(-0.07 -0.04%)
マイクロソフト<MSFT> 403.50(-0.56 -0.14%)
アマゾン<AMZN> 168.60(-0.91 -0.54%)
アルファベット<GOOG> 141.02(-0.74 -0.52%)
テスラ<TSLA> 197.26(-2.69 -1.35%)
メタ<META> 468.75(-4.57 -0.97%)
AMD<AMD> 171.21(-2.66 -1.53%)
エヌビディア<NVDA> 717.50(-8.63 -1.19%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美