NY株式:NYダウは64ドル安、ハイテクが重し
米国株式市場は続落。ダウ平均は64.19ドル安の38,563.80ドル、ナスダックは144.87ポイント安の15,630.79で取引を終了した。
半導体エヌビディア(NVDA)の21日の四半期決算発表を警戒した売りに寄り付き後、下落。その後も経済指標の冴えない結果を受け、成長減速を懸念した売り圧力も強まった。特にハイテクでの調整売りが続き上値を抑制。相場は終日軟調に推移し、戻り鈍く、終了した。セクター別では食・生活必需品小売や食品・飲料・タバコが上昇、半導体・同製造装置が下落。
ディスカウント小売のウォルマート(WMT)は第4四半期決算で、既存店売上高が予想を上回ったほか、スマートTVメーカーのビジオ・ホールディングス(VZIO)買収で合意したと発表し、大幅高。ビジオ・ホールディングス(VZIO)も上昇した。一方、競合のロク(ROKU)は競争激化が警戒され、下落。加工食品メーカーのコナグラ・ブランズ(CAG)はアナリストの投資判断引き上げで、上昇した。
金融のキャピタル・ワン・ファイナンシャル(COF)はクレジットカード発行や電子支払いサービスを手掛けるディスカバー・ファイナンシャル・サービシズ(DFS)買収で合意したとの報道で、堅調推移。ディスカバー・ファイナンシャル・サービシズ(DFS)は大幅上昇した。競合のビザ(V)やマスターカード(MA)はそれぞれ下落。また、重機メーカーのキャタピラー(CAT)はアナリストの投資判断引き下げで下落した。
ネットワーク用セキュリティー・ソリューションプロバイダー、パロアルト・ネットワークス(PANW)は取引終了後に四半期決算を発表。通期収入予想を下方修正したことが嫌気され時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》