売り一巡後は押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識される可能性/オープニングコメント

市況
2024年2月21日 8時34分

21日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。20日の米国市場は、NYダウが64ドル安、ナスダックは144ポイント安だった。21日に決算発表を控えているエヌビディアが利食い売りから下落するなか、他のハイテク株へも売りが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比215円安の38295円、円相場は1ドル149円90銭台で推移している。

日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売りが先行する格好になりそうだ。エヌビディアは4%を超える下落となったことから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への売りに波及すると考えられ、日経平均株価の重荷となりそうだ。ハイテク株への持ち高調整が続くようだと、先物主導で売り仕掛け的な動きにもつながりそうである。

ただし、エヌビディアの決算反応を警戒した持ち高調整の動きは先週末辺りからみられていたほか、先夕のグローベックスの米株先物が弱い値動きを見せていたことから、祝日明けの米株安は想定されていただろう。米株市場の下落影響から朝方は売りが先行するものの、売り一巡後は押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識される可能性がありそうだ。

日経平均株価は昨日の下げでボリンジャーバンドの+2σを下回っており、節目の38000円辺りまでの調整はありそうだ。ただし、持ち高調整の動きをみせたとしても、ポジションを売りに傾けることはリスクが高いと考えられ、基本的には良好な需給状況のなか、調整局面では押し目狙いの買いで対応したいところだろう。

物色の流れとしては、ハイテク株は買い手控えられそうであり、バリュー株に資金が向かいやすい。また、米国ではウォルマートが決算評価から3%を超える上昇でNYダウを下支えしており、消費関連などへの資金シフトも意識されそうである。そのほかは、テーマ性のある材料株での個別対応になりそうだ。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.