話題株ピックアップ【夕刊】(2):双日、サン電子、JFE
■双日 <2768> 3,905円 +107 円 (+2.8%) 本日終値
双日<2768>が続伸。21日の取引終了後、パナマで「キア」「マツダ」ブランドなどの正規ディーラーを運営するシラバモーターズ社の全株式を取得し、パナマにおける自動車ディーラー事業へ参入したと発表しており、好材料視された。シラバ社は、パナマで自動車の正規輸入卸とディーラー運営を展開しており、輸入から小売まで一貫して自社ネットワークで販売とサービスを提供する年間販売台数でパナマ第2位の自動車販売会社。パナマは、中南米における経済・物流の要衝として位置づけられており、同地域では高い成長潜在力を有し、今後も継続的に人口増加が期待されている。経済成長に伴う中間所得層の台頭による内需拡大も含めて、自動車セクターでも更なる市場の拡大が期待されていることから、同社では中南米市場の戦略的重要拠点として位置づけており、他の中南米市場における自動車関連事業とのシナジーを追求し、自動車事業のバリューチェーンの強化・拡大に取り組むとしている。
■サン電子 <6736> 2,991円 +55 円 (+1.9%) 本日終値
サン電子<6736>が6日続伸し連日で昨年来高値を更新。午前11時ごろ、ニンテンドースイッチ向けゲーム「いっき団結」を4月18日に発売すると発表しており、好材料視された。「いっき団結」は、23年2月にパソコン向け(Steam)で発売された、最大16人で団結するローグライクアクション。弾幕を避けて敵を倒し代官屋敷を目指す令和版「いっき」ゲームで、クロスプラットフォームに対応しており、ニンテンドースイッチとパソコン版(Steam)、どちらのプレイヤーとも協力プレイを楽しめるとしている。
■JFEホールディングス <5411> 2,408円 +40 円 (+1.7%) 本日終値
JFEホールディングス<5411>は6日続伸。昨年9月高値(2437円)を上回り、約5カ月ぶりに昨年来高値を更新した。日本経済新聞電子版が21日、「JFEスチールは4月から国内外の全鋼材の販売価格を1トン当たり1万円引き上げる」と報じた。報道を受け、値上げによる採算改善への期待から買われた。
■シャープ <6753> 820.2円 +10.4 円 (+1.3%) 本日終値
シャープ<6753>が反発。この日、ミニストップ<9946>が運営する全国約1800店舗のコンビニエンスストア「ミニストップ」に向けて、マルチコピー機「MX-3631DS」の納入を開始したと発表しており、好材料視された。同機は、住民票の写しや印鑑登録証明書など各種証明書を取得できる「行政サービス」のほか、クラウド上にアップロードした写真や文書データを印刷できる「ネットワークプリント」、更に人気キャラクター・アイドルのブロマイドのほか、楽譜や新聞など多彩なコンテンツが出力できる「コンテンツプリント」にも対応。さまざまなクラウドサービスを利用できるほか、ミニストップオリジナルコンテンツも楽しめるという。なお、シャープ製マルチコピー機がミニストップに導入されるのは初めてとなる。
■カカクコム <2371> 1,727円 +21.5 円 (+1.3%) 本日終値
カカクコム<2371>がしっかり。21日の取引終了後、自社株354万4700株(発行済み株数の1.76%)を2月29日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は1億9821万8300株となる予定だ。
■日本製鉄 <5401> 3,588円 +22 円 (+0.6%) 本日終値
日本製鉄<5401>が反発。岩井コスモ証券は21日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに目標株価を3900円から4200円に引き上げた。同社は今月7日、24年3月期の連結業績を見直し、事業利益を7400億円から8000億円(前期比12.7%減)に上方修正した。実力ベースの事業利益も8400億円から8900億円に見直し、過去最高を上回る見通しとなった。マージンの改善が増額修正の要因で、稼ぐ力が着実についており、国内製鉄事業だけに頼らない事業ポートフォリオの確立により収益基盤の厚みが増していることを評価している。今期配当も従来予想から10円増の160円とすることを予定しており、配当利回りは4%台半ばの魅力的な水準となっている。
■NXHD <9147> 8,182円 +45 円 (+0.6%) 本日終値
NIPPON EXPRESS ホールディングス<9147>が続伸。同社は21日、スキマバイトサービスを提供するタイミー(東京都港区)の株式を取得したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。今回の出資は、物流現場を支える人材の安定的な確保という課題の解決に向け、タイミーが仲介する柔軟な働き方を求める人材を活用することで、顧客に高品質で持続的な物流サービスを提供することが主な目的。なお、福山通運<9075>、セイノーホールディングス<9076>、AZ-COM丸和ホールディングス<9090>もタイミーの新規株主として参画している。
■ジャパンマテリアル <6055> 2,681円 +13 円 (+0.5%) 本日終値
ジャパンマテリアル<6055>が続伸。午後0時30分ごろ、米国シリコンバレーに本社を置くピュア・ファイ社製品の取り扱いを開始したと発表しており、好材料視された。ピュア・ファイ社は、アクティブ光ケーブルのIC設計に優れ、オプトエレクトロニクストランシーバーに関する5つの重要な特許を取得している。Jマテリアルでは、2月26日に「DisplayPort1.4光ケーブル」及び「8K対応HDMI光ケーブル」を発売しコンシューマー、ゲーム、Pro AV向けに、高品位でスタイリッシュなデザイン性の高いケーブルを提供するとしている。
■グリー <3632> 488円 -39 円 (-7.4%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
21日に発表した「海外売り出しを実施」が売り材料。
KDDI <9433> による800万株の海外売り出しを実施する。売出価格は21日から22日までの期間に決定される。
■関西ペイント <4613> 2,251円 -58 円 (-2.5%) 本日終値
関西ペイント<4613>が軟調。21日取引終了後、2本立てのユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行し1000億円を調達することを発表した。うち400億円を自社株買い資金に充てた。29年3月満期の5年債と31年3月満期の7年債の2本立てで、発行金額はそれぞれ600億円と400億円。転換価格は5年債、7年債ともに2771円で決まった。ユーロ円CBの調達資金は、M&Aや設備投資、自社株買い資金などに充てる。また、2000万株(発行済み株式数の8.78%)、400億円を上限とする自社株買いも発表。22日の午前8時45分に、1456万9500株(約336億円)を東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において買い付けた。
株探ニュース