話題株ピックアップ【夕刊】(3):ナルネット、マーキュリア、メディ一光G

注目
2024年2月22日 15時17分

■ナルネット <5870>  1,056円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値

ナルネットコミュニケーションズ<5870>がストップ高。日本経済新聞電子版が21日の取引終了後、「伊藤忠商事グループと企業再生ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)が中古車販売大手ビッグモーター(東京都多摩市)を買収する方向で最終調整に入ったことが21日、わかった」と報じた。ナルネットは自動車メンテナンス受託事業などを手掛け、大株主は伊藤忠商事<8001>と伊藤忠エネクス<8133>が設立したMobility & Maintenance Japanとなっている。伊藤忠によるビッグモーターの買収が実現した際の事業へのプラス効果への思惑が広がり、買いが集まったようだ。報道によると、ビッグモーターの会社を分割したうえで、新会社に中古車事業の大半を引き継ぐ形とし、創業家は新会社の経営に関与しないという。

■マーキュリア <7347>  864円  +115 円 (+15.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

マーキュリアホールディングス<7347>が3日ぶりに急反発。同社は21日取引終了後、マニエスグループ(東京都千代田区)と台湾でのメガソーラー共同開発に関して業務提携したと発表。これが材料視されたようだ。第1号案件として、双方共同で設立したプロジェクトカンパニーを通じて、台湾中部地方での設備容量100~150メガワット規模となる漁電共生型太陽光発電所の開発権を獲得。27年度末の完工を目指すとしている。

■メディカル一光グループ <3353>  2,485円  +255 円 (+11.4%) 一時ストップ高   本日終値

メディカル一光グループ<3353>が急伸。同社は21日取引終了後、24年2月期通期の連結業績予想と期末配当計画を上方修正しており、これが好感されたようだ。売上高予想は従来の397億2000万円から399億8000万円(前期比17.9%増)、営業利益予想は12億1000万円から15億3000万円(同63.6%増)に引き上げた。主力の調剤薬局事業で、既存店の処方箋応需枚数が伸びていることなどが主な要因だとしている。また、期末配当を従来計画比5円増額の25円とすることも発表。これにより、中間配当の20円をあわせた年間配当は45円(前期は40円)となる。

■ミクリード <7687>  1,797円  +167 円 (+10.3%)  本日終値

ミクリード<7687>が高い。21日の取引終了後、3月31日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表。これが好感された。

■バーチャレク <6193>  1,019円  +76 円 (+8.1%)  本日終値

バーチャレクス・ホールディングス<6193>が大幅高。同社は21日取引終了後、8万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.74%)、5000万円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表しており、需給改善などが期待されているようだ。取得理由は、機動的な資本政策を実施することで、株主への利益還元及び資本効率の向上を実現させるため。取得期間はきょうから3月22日までとなっている。

■Aiming <3911>  261円  +18 円 (+7.4%)  本日終値

Aiming<3911>は急伸。21日取引終了後にコロプラ<3668>との間で資本・業務提携すると発表。これを好感した買いが膨らんだ。ゲーム開発に必要な人材などのリソースを相互に利用し、新規オンラインゲームの共同開発などを進めていく構え。コロプラはAimingが実施する第三者割当増資を引き受け、Aiming株の14%を握る大株主となる見通し。

■レイ <4317>  463円  +26 円 (+6.0%)  本日終値

レイ<4317>はマドを開けて買われ急伸。21日取引終了後に24年2月期配当予想の上方修正を発表しており、これを好感した買いが集まった。期末一括配当予想を10円から15円(前期15円)に増額する。

■AGS <3648>  923円  +37 円 (+4.2%)  本日終値

AGS<3648>が3日ぶりに反発。21日の取引終了後、Microsoft365及びGoogle Workspaceにおけるクラウド型メールの情報漏えいを防止する「GUARDIANWALL Mailセキュリティ・クラウドサービス」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。同サービスは近年、働き方改革やリモートワークの普及により、Microsoft365やGoogle Workspaceなどクラウド型グループウェアを導入する企業が増え、それに伴い情報漏えいや標的型攻撃などのリスクに対するセキュリティー対策の重要性が高まっていることから提供を開始するもの。メールを通じて外部へ送信される情報の検査を行い、情報漏えいを防ぐソリューションで、クラウドメールの標準機能だけでは対応できないPPAP(メールで添付ファイルを送信する際にパスワード付きZipファイルで送付する方法)対策や個人情報検知、上司承認などの機能を有しているという。

■住江織物 <3501>  2,431円  +90 円 (+3.8%)  本日終値

住江織物<3501>が反発。午後1時ごろ、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」を公表。このなかで、配当性向を現在の33%から38%へ引き上げる方針を明らかにしており、これが材料視されたようだ。今後発表予定の「次期3ヵ年(2025~2027)連結収支計画の策定」で示すという。このほか、2027年5月期に連結売上高1000億円以上、営業利益率5%以上を達成し、年間配当金140円を目指す考えも示した。

■MORESCO <5018>  1,482円  +53 円 (+3.7%)  本日終値

MORESCO<5018>が3日ぶりに反発し、昨年来高値を更新した。同社は21日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想を修正し、最終利益の見通しを7億円から11億3000万円(前期比83.7%増)に引き上げた。あわせて自社株買いと中期経営計画も発表しており、これらをポジティブ視した買いが入ったようだ。中国企業の完全子会社化に伴う負ののれん発生益の計上などが最終利益を押し上げる。中国での内需回復の遅れや、日本国内での素材および合成潤滑油の主要顧客における需要減などの影響で、今期の売上高と営業利益の見通しは下方修正した。自社株買いは、取得総数8万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.87%)、取得総額1億円を上限とする。中期経営計画では27年2月期に売上高380億円(24年2月期見通しは318億円)、営業利益27億円(同11億2000万円)に伸ばす目標を掲げた。

●ストップ高銘柄

三井E&S <7003>  1,444円  +300 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値

山大 <7426>  2,303円  +400 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値

Laboro.AI <5586>  903円  +150 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値

テーオーHD <9812>  537円  +80 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

海帆 <3133>  1,111円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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