この記事はプレミアム会員限定です

伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 2月25日版

市況
2024年2月25日 14時13分

日経平均は上昇が終息した後、6000円幅の調整へ入る公算

1. 日経平均の想定できる大勢の展開

日経平均株価は昨年10月以降、急激な上昇場面へ入り、終点の見えない状況となっています。今回はこの上昇がいつ終息するのか、終息後、本年がどのような展開になるのかについて見ていきます。

図1は、日経平均株価の月足です。

長くはっきりした上昇の流れができている場合、一定の基準を満たした5つの波のパターンを形成する傾向があります。そのため、はっきりとした上昇局面では、まず5つの波のパターンを形成する展開を想定し、基準になるシナリオを作り、シナリオからのずれを見て、その後の展開を組み立てていきます。

図1 日経平均株価(月足)、基準になる動き

【タイトル】

現在の上昇局面は、2008年10月から始まっています。2008年10月以降で最も値幅の大きな下げは、2018年10月から2020年3月までの動きで、2020年3月以降、これと同程度の値幅、日柄の下げが表れていません。そのため、2020年3月の安値が2波目の終点として、それまでの上げ、下げを1波、2波とカウントします。

2波目の終点となる2020年3月の安値1万6358円をつけた後は、3波目の上昇場面へ入っています。3波目の上げは、さらに小さな①~⑤波に分かれているという見方になります。

2020年3月以降の上昇局面で最も値幅の大きな調整は、2021年9月~2022年3月までの下げになります。これと同程度の値幅、日柄の下げが表れていません。

2022年3月の安値2万4681円が②波目の終点となって、その後の上昇は、③波目の上げ局面がさらに小さな(1)~(5)波に分かれているという見方になります。

2022年3月以降の上昇は、上昇の初期のジグザグと、昨年6月~10月の下げが同程度の値幅の動きとなっているので、2023年10月以降、3波の中の③波が(5)波目の最終段階の上げ場面へ入っていると推測できます。

5つの波のパターンを基準として推測すると、現在の上昇が終了した後、2021年9月~2022年3月までの下げ幅(6114円幅)と同程度の値幅の④波の下げ局面へ入るという見方ができます。

現在の上昇が大天井をつける最後の吹き上げであっても、大勢の上昇の途中であっても、少なくとも6114円幅以上の下げを経過すると考えられます。

こちらは株探プレミアム限定記事です。プレミアムプランをご契約して読むことができます。
株探プレミアムに申し込む (初回無料体験付き) プレミアム会員の方はこちらからログイン
プレミアム会員になると...
株価情報をリアルタイムで提供
企業業績の表示期数を拡大
限定コラムが読み放題

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.