３月末に権利確定を迎える株主優待が魅力の3社
今週末から、いよいよ３月相場がスタートします。日本国内では3月を決算期としている企業が多く、株主優待を提供する3月期決算企業の多くは３月末の株主を対象に株主優待を提供していることが多いです。魅力的な株主優待を提供している企業については、この優待目的で3月は株式が買われることもあり、株価にもポジティブな影響がおよぶ可能性があります。そこで今回は３月末に権利確定を迎える株主優待が魅力の3社をご紹介いたします。なお、3月末と申しましたが、具体的には3月の権利付き最終日に株式を保有している必要があり、今年2024年3月は27日（水）がこの日に該当し、この日に株式を保有しておく必要があります。
RIZAPグループ<2928>
RIZAPグループは保有株式数に応じて、健康を維持するために気軽に使えるフィットネス「chocoZAP」の半額優待、無料優待などを提供しています。具体的な優待内容は以下の通りです。
保有株数100株以上200株未満→chocoZAP 6ヶ月半額
保有株数200株以上400株未満→chocoZAP 6ヶ月無料
保有株数400株以上→chocoZAP 1年無料
保有株数800株以上→株式保有者に加え他1名chocoZAP1年無料
この優待の優待利回りは、100株保有の株主の場合、chocoZAPの会費が6ヶ月半額となり、会費は月3,278円（税抜2,980円）ですから、月当たり1,639円（税抜1,490円）の割引が6ヶ月受けられ、総額9,834円（税抜8,940円）の割引となります。同社株価の2月22日終値は411円で、100株の投資に必要な金額は41,100円ですから、優待利回りは9,834円÷41,100円で23.9％になります。
chocoZAPは全国に1,300店以上展開され、会員は24時間365日施設を利用することができ、利便性が極めて高いことも、この株主優待の魅力と言えるでしょう。
ソースネクスト<4344>
ソースネクストはPCソフト・スマートフォンアプリなどを開発、販売しています。ソフト単体での販売本数として11年連続首位のPC用セキュリティソフト「ZERO ウイルスセキュリティ」、PDF編集ソフト「いきなりPDF」、AI通訳機「ポケトーク」などが代表的な商品です。
株主優待は保有株数に応じて、ソースネクストeポイント（特典ポイント）を贈呈しており、ポイントは同社サイトでの商品購入の際に、1ポイント＝1円として利用できます。毎年3月末および9月末時点の株主名簿に記載された株主を対象に株式数に応じたポイントを提供しています。具体的な優待内容は以下の通りです。
保有株数100株～500株未満…3月末1,000ポイント、9月末1,500ポイント
保有株数500株～1,000株未満…3月末2,000ポイント、9月末2,000ポイント
保有株数1,000株～10,000株未満…3月末4,000ポイント、9月末4,000ポイント
保有株数10,000株以上…3月末10,000ポイント、9月末10,000ポイント
同社株価の2月22日終値は133円で、100株の投資に必要な金額は13,300円となります。一方優待は3月、9月分を合わせると2,500ポイントになり、優待利回りは2,500円÷13,300円で18.8％になります。
エディオン<2730>
エディオンは西日本を中心に家電専門店を運営しているほか、地域に密着した小型フランチャイズ店舗を展開し、さらに「エディオンネットショップ」を運営しています。株主優待については、エディオン、100満ボルトの店舗（フランチャイズ店舗を含む）、およびインターネットショッピングサイト「エディオンネットショップ」での買い物に利用できるギフトカードを保有株数に応じて提供しています。具体的な優待内容は以下の通りです。
保有株数100株以上500株未満→ギフトカード3,000円分
保有株数500株以上1,000株未満→ギフトカード10,000円分
保有株数1,000株以上2,000株未満→ギフトカード15,000円分
保有株数2,000株以上5,000株未満→ギフトカード20,000円分
保有株数5,000株以上1,0000株未満→ギフトカード25,000円分
保有株数1,0000株以上→ギフトカード50,000円分
同社株価の2月22日終値は1511円で、100株の投資に必要な金額は151,100円ですから、優待利回りは3,000円÷151,100円で1.9％になります。優待利回りはさほど高くはありませんが、インターネットショッピングサイト「エディオンネットショップ」においてもギフトカードが利用できることは魅力的と言えるでしょう。
《FA》