注目銘柄ダイジェスト(前場):帝繊維、日立造、ブリッジなど

市況
2024年2月27日 11時37分

帝繊維<3302>:2341円(+190円)

急伸。前日に提出された大量保有報告書によると、英投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドの保有比率が共同保有者とあわせ5%に上ったことが明らかとなっている。保有目的は「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」などとされている。直近では、ブロードメディアや明星工業などにも、同ファンドの5%超取得が明らかになっている。

セントラル総<3238>:602円 カ -

ストップ高買い気配。筆頭株主の九電工による株式取得が発表されている。現在の保有比率は19.9%程度だが、97万6000株を取得予定であり、トータルの保有比率は30%超の水準となる。株式取得日は2月26日を予定。長期的に所有することを目的としている。短期的な需給改善への期待のほか、資本関係強化に伴う連携策の強化なども期待される形となっているもよう。

明和産<8103>:666円(-45円)

大幅続落。507万8000株の売出、76万1000株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。三菱系企業3社が売出人となる。売出価格は3月5日から11日までの間に決定する。目先の需給悪化につながるとの懸念が優勢になっている。同時に、発行済み株式数の4.73%に当たる197万5000株、10億円を上限とする自社株買いの実施も発表しているが、下支えとしては限定的な状況に。

ミスミG<9962>:2158円(+86円)

大幅続伸。前日に1月の月次動向を発表している。売上高は前年同月比16.1%増となり、24年3月期に入って最も高い伸び率となっている。FA、金型部品、VONA事業ともに2ケタ成長へ。株価が安値圏にある中で、見直しの動きへとつながっているようだ。為替・稼働日調整後では同5%増にとどまっているが、海外では23年4月以来の増収となっており、今後の回復ペース拡大なども想定される状況のようだ。

日立造<7004>:1245円(+94円)

大幅続伸。半導体製造装置に組み込む全固体電池を初めて受注したと報じられている。同社の全固体電池は溶剤を使っておらず真空状態下でも使用でき、電池を活用することによって、真空状態での作業もある半導体製造の一部工程が短縮できるようになるもよう。生産期間やコストなども削減できるようだ。開発した全固体電池は量産するのが難しく、同社ではEV向け以外の販路として、半導体製造装置や医療分野への売り込みに注力している。

PSS<7707>:207円(+8円)

大幅に3日ぶり反発。自動核酸抽出装置「PreLEAD 96GC」の販売を開始すると発表している。自社が開発した核酸抽出試薬等の試薬消耗品と組み合わせることで、前処理済み乾燥ろ紙血を検体として、96検体同時に核酸抽出が可能。島津製作所<7701>子会社の島津ダイアグノスティクス(東京都台東区)が販売している新生児マススクリーニング検査用途のPCR試薬キット「TKSneoFinder」の前処理装置として活用できるとしている。

ジモティー<7082>:1573円(+113円)

大幅に続伸。11万株(1.50億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は2.2%。取得期間は27日から5月10日まで。株主への利益還元及び経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を行うことを可能とするためとしている。ジモティー株は16日に昨年来安値を付けた後は堅調に推移しており、底打ち感があることも買いを支えているようだ。

ブリッジ<7039>:1680円(+157円)

大幅に続伸。16万株(3.20億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は4.27%。取得期間は27日から6月28日まで。高度人材の獲得や既存社員・役員の流出防止を目的とした譲渡制限付株式報酬制度の導入を検討しており、同制度に関連して交付する株式へ充当するため。また、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行や株主還元策の一環と説明している。

《ST》

提供:フィスコ

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