話題株ピックアップ【夕刊】(1):ディーエヌエ、日本KFC、東電HD

注目
2024年2月28日 15時11分

■ディー・エヌ・エー <2432>  1,527円  +300 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

ディー・エヌ・エー<2432>はストップ高。ポケモン(東京都港区)は27日、スマートフォン向けカードゲームアプリ「ポケモントレーディングカードポケット」を2024年内に配信すると発表した。ディーエヌエは開発企業として名を連ねており、収益面でのポジティブな影響を期待した買いが集まったようだ。同アプリはポケモンカードを手軽にコレクションできるアプリ。ディーエヌエはポケモンカードゲームの開発元であるクリーチャーズ(東京都千代田区)とともに開発を進める。

■日本KFC <9873>  4,200円  +565 円 (+15.5%) 一時ストップ高   本日終値

日本KFCホールディングス<9873>が急騰。4000円台に乗せるのは1991年以来となる。日本経済新聞電子版が28日、「三菱商事が『ケンタッキーフライドチキン』を運営する日本KFCホールディングスの全保有株式を売却する検討を始めたことが28日、わかった」と報じた。日本KFCに約35%出資する三菱商事<8058>は、近く売却先を決めるための1次入札を実施し、外資系ファンドのほか外食大手が応札するもようだとしている。日本KFCに対してはファンド主導による収益性の更なる改善や、外食大手との相乗効果による事業の成長への期待が膨らむ形となり、買いが集まったようだ。報道によると、売却額は数百億円規模になる見通し。三菱商は資産の入れ替えを進めており、売却により収益力の強化につなげるとしている。

■海帆 <3133>  1,378円  +124 円 (+9.9%)  本日終値

海帆<3133>が急反発し、高値を更新した。28日午前9時10分、同社グループがネパール政府の協力と海外の金融機関・電力建設会社の支援のもと、同国内に8つの水力発電所を建設するプロジェクトを推進し、電力を供給するといった複数の中国メディアの報道を受け、コメントを発表した。海帆は報道について「当社が発表したものではない」としたうえで、ネパールでの水力発電設備に関する事業については現地企業や中国の建設会社と協議しているとし、今後本格的な協議を行うため、28日の取締役会にて「事業推進の決議を行う予定」と表明した。海外での電力事業による収益貢献への思惑から買いが集まったようだ。

■東電HD <9501>  849.6円  +56.8 円 (+7.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

東京電力ホールディングス<9501>が商いを急増させ大幅高。米格付け会社S&Pグローバル・レーティングが27日に同社の格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げたことを発表、これをポジティブ視する買いを呼び込んだ。市場では「S&Pグローバルは、昨年の電気料金値上げや燃料コスト低下に伴い(東電HDの)業績が改善傾向をたどっている点や、国が同社の再建を継続して支援する姿勢に変化がないことを評価しており、買い安心感が浮上したようだ。また、生成AI市場の急拡大に伴って膨大な電力が必要となるので“電力株は全般買い”というロジックも働いている」(ネット証券アナリスト)という。

■野村マイクロ <6254>  18,780円  +1,250 円 (+7.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

野村マイクロ・サイエンス<6254>は4連騰、きょうは半導体製造装置の主力銘柄は高安まちまちの展開ながら、同社株への資金流入は続き連日の上場来高値更新となっている。前日までの直近3営業日で3700円以上も水準を切り上げるなど鮮烈な上げ足を示しており、目先筋の利益確定売りも出やすいところだが、なお上値指向が強い。半導体向けを主力とする超純水装置の大手で、世界的な半導体設備投資増強の動きを背景に業績は絶好調に推移、成長期待が強く時価予想PER25倍に割高感は感じられない。一方、株式需給面では複数の外資系証券経由の貸株調達による空売りが高水準であり、その買い戻しが株価に浮揚力を与えているもようだ。

■A&Dホロン <7745>  2,356円  +135 円 (+6.1%)  本日終値

A&Dホロンホールディングス<7745>が大幅反発し昨年来高値を更新。27日の取引終了後、子会社ホロンが東京都立川市に半導体関連装置の新工場を建設すると発表しており、好材料視された。投資総額は37億7000万円の予定で、25年12月に竣工を予定している。更なる需要の増加に対応し安定的な生産体制を確立するほか、新工場建設により本社工場内の開発スペースを拡充することで、次世代装置などの新製品開発を促進するのが狙い。なお、24年3月期業績への影響は軽微としている。

■ミライト・ワン <1417>  1,868.5円  +97.5 円 (+5.5%)  本日終値

ミライト・ワン<1417>が大幅反発。27日の取引終了後、上限を180万株(発行済み株数の1.93%)、または20億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は2月28日から4月30日までで、株主還元を充実させるとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることが目的という。また、株主優待制度における優待品の選択肢を拡充すると発表した。従来のクオカード、寄付に加えて、電子マネー(Amazon、waon、nanaco、apple)、ミライト・ワン米(5キログラム)を追加する。

■ブシロード <7803>  431円  +11 円 (+2.6%)  本日終値

ブシロード<7803>が反発。27日の取引終了後、イラスト・シナリオ制作やゲーム・コンテンツ関連事業を手掛けるフロムトーキョー(東京都港区)と業務提携したと発表しており、好材料視された。今回の提携は、モバイルゲーム市場における競争が激化するなか、双方の技術力とクリエイティブ能力を融合させ、市場に新たな価値を提供することが目的。提携により、スマートフォン向けリズム&アドベンチャーゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」においてイラストとシナリオのクオリティーを一層強化し、プレイヤーに更に魅力的な体験を提供するとしている。

■GAテクノ <3491>  1,494円  +32 円 (+2.2%)  本日終値

GA technologies<3491>が堅調な動き。午前9時ごろ、台湾に新拠点を設立すると発表しており、好材料視された。同社は国内だけではなく海外での事業展開にも注力しており、20年には中華圏の不動産投資家向け日本不動産プラットフォーム「神居秒算」事業を取得。また、22年にはタイで外国人駐在員向け不動産賃貸仲介事業トップシェアを有するディアライフ社を経営統合している。今回、台湾に新たな拠点を設立することで、中華圏における既存事業とのシナジーを強め、ネット不動産のグローバル展開を一層加速させるとしている。なお、新拠点設立が完了すると、同社のネットワークは6つの国と地域の計53拠点になるとしている。

■エムティーアイ <9438>  737円  +10 円 (+1.4%)  本日終値

エムティーアイ<9438>が堅調推移。28日、同社とZIPAIR Tokyo(千葉県成田市)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、航空機の運航における被雷リスクを軽減するため、雨雲情報の可視化などに向けた連携を開始すると発表した。これを材料視した買いが入り株価を押し上げたようだ。MTIが提供する航空気象サービス「3DARVI」に、JAXAが開発した衛星全球降水マップ「GSMaP」を搭載。パイロットは飛行中のコックピットから最新の悪天候状況を確認できるようになる。航空機のコックピット内では電波干渉の観点から通信が制限されており、最新状況を確認できる気象サービスをネットワーク経由で利用することは困難だった。4月以降、体制が整い次第、ZIPAIRでの運用を開始する。JAXAの「GSMaP」の航空機内への搭載は今回が初めてという。

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