株価指数先物【引け後】 短期的に3万9000円割れを仕掛けてくる展開も

市況
2024年2月28日 18時48分

大阪3月限

日経225先物 39170 -100 (-0.25%)

TOPIX先物 2671.5 -12.0 (-0.44%)

日経225先物(3月限)は前日比100円安の3万9170円で取引を終了。寄り付きは3万9280円とシカゴ日経平均先物(3月限)清算値(3万9290円)にサヤ寄せする格好から、小幅に上昇して始まった。現物の寄り付き直後には3万9300円まで買われたが、買い一巡後はファーストリテイリング <9983> [東証P]など値がさ株の一角の下落が重荷となり、前場中盤には3万9080円まで売られる場面も見られた。

ただし、節目の3万9000円に接近する局面では押し目待ち狙いのロングが意識されており、ランチタイムで下落幅を縮めると、後場は取引開始後ほどなくしてプラス圏を回復。買い一巡後は日中終値を挟んだ、3万9210円~3万9290円辺りの狭いレンジで推移し、終盤にかけては持ち高調整の流れからレンジを割り込んだ。

日経225先物は、3万9080円まで売られたものの、前日の安値水準まで調整した後は下げ渋りをみせており、押し目待ち狙いのロングが入りやすいようだ。ショートも積極的には仕掛けづらく、後場はショートカバーが入りやすい状況のなかで底堅さが意識された。現物では東京エレクトロン <8035> [東証P]が堅調だったほか、小安く推移していたアドバンテスト <6857> [東証P]も小幅ながらプラス圏を回復して引けており、半導体株への押し目買い意欲の強さがうかがえた。

日経225先物はボリンジャーバンドの+2σ(3万9970円)とのカイ離が拡大しており、+1σ(3万8680円)に接近する局面が意識されてくる可能性はありそうだ。上向きで推移する+1σと+2σによるレンジ内での推移であり、強いトレンドのなかでの調整の範囲内ではあるが、節目の3万9000円を下回ってくると、短期的にはショートが強まろう。ただし、半導体株に底堅さがみられるなかでは、ショートが強まる局面ではその後のカバーを狙ったロング対応となろう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.66倍に上昇した。前日にボリンジャーバンドの+1σ水準まで調整したことで、リバランスの動きが入ったようである。上向きで推移する+1σを支持線としたトレンド形成であり、タイミングとしては+2σが位置する14.79倍辺りを狙ったスタンスとなる。ただし、29日には米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する1月の米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控えているため、スプレッドを狙った動きは限られよう。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万3611枚、ソシエテジェネラル証券が1万2130枚、サスケハナ・ホンコンが2836枚、野村証券が2336枚、ゴールドマン証券が2062枚、バークレイズ証券が1916枚、JPモルガン証券が1802枚、SBI証券が1611枚、モルガンMUFG証券が1236枚、HSBC証券が1081枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万3397枚、ソシエテジェネラル証券が1万3033枚、JPモルガン証券が4910枚、ゴールドマン証券が4253枚、バークレイズ証券が4203枚、モルガンMUFG証券が3046枚、サスケハナ・ホンコンが3039枚、ビーオブエー証券が2631枚、野村証券が2285枚、大和証券が1776枚だった。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.