ダウ先物は下落 PCEデフレータに備えている状況に変化なし=米国株
米株価指数先物(3月限)(NY時間08:42)(日本時間22:42)
ダウ先物 38903(-113.00 -0.29%)
S&P500 5072.50(-17.50 -0.34%)
ナスダック100先物 17925.50(-95.50 -0.53%)
米株価指数先物市場でダウ先物は下落。米株式市場は、明日のPCEデフレータの発表に備えている状況に変化はない。今月発表の1月のデータが強い内容が多く見受けられることから、今回のPCEデフレータもインフレの粘着性を示すのではとの警戒も出ているようだ。PCEデフレータはFRBが重要視しているインフレ指標。
市場は昨年12月に、今年の大幅利下げを織り込んでいたが、世界の多くの地域でインフレの粘着性が問題視され、その期待が後退している。短期金融市場では現在、12月FOMCでの金利見通し(ドット・プロット)の中央値に沿って、年末までの利下げ幅は計0.75%ポイントに留まるとの見方を織り込んでいる。以前は1.50%ポイント超まで織り込まれていた。明日のPCEデフレータはこの状況を正当化するか注目される。
なお、先ほど第4四半期の米GDP改定値が発表され、GDP自体は下方修正されたものの、個人消費やデフレータおよびPCEデフレータが上方修正された。米株式市場は発表後に下げ渋る動きを見せたものの、一時的な動きに留まっている。
きょうもビットコインの上げが続き、6万ドルを回復しており、関連株も上昇。1月上旬にビットコインの現物型上場投信(ETF)が開始されたことをきっかけに再びビットコインは動意づいているようだ。利下げペースの鈍化に対する懸念も払拭されている。
eコマースのイーベイ<EBAY>が決算を受け時間外で上昇。今回の決算は回復の兆しを示し、大幅な人員削減を行った同社が、今後利益を伸ばせるのではないのかという新たな期待を投資家に与えたようだ。アナリストからの目標株価引き上げも相次いでいる。
植物性代替肉を手掛けるビヨンド・ミート<BYND>が決算を受け時間外で急伸。第4四半期の売上高が予想を上回った点や、通期の利益率も予想以上に改善するとの見通しを示したことに勇気づけられている模様。
半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が時間外で下落。米当局が同社に対して、中国の顧客向けの出荷に関する新たな情報開示を請求したことが明らかとなった。同社は、米証券取引委員会(SEC)やマサチューセッツ州連邦検事局などの機関から複数の召喚状を受けたという。
引け後の決算は、セールスフォース<CRM>、パラマウント<PARA>、HP<HPQ>が予定されている。
(NY時間08:52)(日本時間22:52)時間外
イーベイ<EBAY> 46.78(+2.39 +5.38%)
ビヨンド・ミート<BYND> 11.98(+4.46 +59.31%)
アプライド<AMAT> 199.00(-3.86 -1.90%)
アップル<AAPL> 182.47(-0.16 -0.09%)
マイクロソフト<MSFT> 407.01(-0.47 -0.12%)
アマゾン<AMZN> 172.54(-1.00 -0.58%)
アルファベット<GOOG> 139.28(-0.82 -0.59%)
テスラ<TSLA> 200.98(+1.25 +0.63%)
メタ<META> 483.64(-3.41 -0.70%)
エヌビディア<NVDA> 777.60(-9.41 -1.20%)
AMD<AMD> 176.33(-1.67 -0.94%)
イーライリリー<NVDA> 761.50(-3.50 -0.46%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美