外為サマリー:財務官発言を受け150円50銭台に軟化
29日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=150円57銭前後と前日の午後5時時点に比べて20銭弱のドル安・円高となっている。
28日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=150円69銭前後と前日に比べて20銭弱のドル高・円安で取引を終えた。早期の米利下げ観測の後退などを背景に一時150円85銭まで上伸したが、米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を29日に控えていることから一段とドルを買い上がる勢いには乏しかった。
前日に米長期金利が低下したことから日米金利差の縮小が意識され、この日の東京市場はドル売り・円買いが優勢となっている。神田真人財務官が「為替の過度な変動には適切に対応する」「緊張感を持ってみている」と述べたことも影響しているようで、これをきっかけにドル円相場は150円50銭台に軟化した。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0836ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0010ドル強のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=163円16銭前後と同1銭程度のユーロ高・円安と横ばい圏で推移している。