本日注目すべき【好決算】銘柄 バンナムＨＤ、日シス技術、吉野家ＨＤ (29日大引け後 発表分)

2月29日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

バンナムＨＤ <7832> [東証Ｐ]　　★今期最終は8％増で2期ぶり最高益、配当も40円増額

◆未定としていた24年3月期の連結最終利益は前期比8.5％増の980億円と2期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示した。東映アニメーション <4816> 株式の売却に伴う特別利益の発生などを織り込んだ。

業績好調に伴い、年間配当を従来計画の20円→60円(前期は1→3の株式分割前で206円)に大幅増額修正した。併せて、発行済み株式数の0.91％にあたる600万株または200億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

日本電技 <1723> [東証Ｓ]　　★今期経常を27％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も24円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の48.5億円→61.5億円に26.8％上方修正。増益率が5.1％増→33.3％増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。空調計装関連事業の売上増加に加え、工事採算の改善なども上振れにつながる。

併せて、年間配当を従来計画の160円→184円(前期は152円)に増額修正した。業績好調による普通配当4円と上場20周年記念配当20円を上積みする。

大和コン <3816> [東証Ｓ]　　★今期経常を11％上方修正・最高益予想を上乗せ

◆24年7月期の連結経常利益を従来予想の5.2億円→5.8億円に11.1％上方修正。増益率が1.4％増→12.6％増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。上期においてソフトウェア開発関連の売り上げが堅調に推移したことを織り込んだ。

日シス技術 <4323> [東証Ｐ]　　★今期配当を5円増額修正、株式分割も発表

◆24年3月期の期末一括配当を従来計画の40円→45円(前期は32円)に増額修正した。近年の増益基調などを踏まえ、株主への利益配分を増やす。

併せて、3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表。

加地テック <6391> [東証Ｓ]　　★今期経常を35％上方修正

◆24年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の6億円→8.1億円に35.0％上方修正。増益率が2.0倍→2.7倍に拡大する見通しとなった。複数の大口案件の納期変更によって売上高は計画を下回るものの、原価低減や経費削減の進展などで採算は大きく改善する。

吉野家ＨＤ <9861> [東証Ｐ]　　★今期経常を13％上方修正、配当も2円増額

◆24年2月期の連結経常利益を従来予想の71億円→80億円に12.7％上方修正。減益率が18.8％減→8.5％減に縮小する見通しとなった。来店客数獲得に向けた販売施策や価格改定などが奏功し、既存店売上高が計画を上回ることが寄与。適切な経費コントロールに加え、政府による光熱費の負担軽減策の支援を受けたことも上振れの要因となる。

併せて、年間配当を従来計画の16円→18円(前期は10円)に増額修正した。

株探ニュース