今日の為替市場ポイント:日米金利差維持の思惑でドルは下げ渋る可能性

通貨
2024年3月4日 8時16分

3月1日のドル・円は、東京市場では149円96銭から150円50銭まで反発。欧米市場では150円72銭まで買われた後、150円05銭まで下落し、150円14銭で取引終了。本日4日のドル・円は主に150円を挟んだ水準で推移か。日米金利差がただちに縮小する可能性は低いため、ドルは下げ渋る可能性がある。

日本銀行は金融正常化に前向きであり、今月開催の金融政策決定会合でマイナス金利は解除されるとの見方が広がっている。ただし、留意すべき点もある。2月全国消費者物価コア指数(コアCPI)の伸び率は2%レベルを維持する可能性があるが、日銀の植田総裁は2月29日、「2%の物価安定目標に向けて賃金と物価の好循環がうまく回り出しているか、確認していく作業を続ける」との見方を示している。3月の会合でマイナス金利政策が解除されることになっても、予見しうる将来において賃金と物価の好循環が持続すると判断できない場合、日銀は緩和的な金融環境を長期間維持する可能性がありそうだ。

《CS》

提供:フィスコ

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