ダウ平均は反落 上げ一服 今週は材料目白押し=米国株序盤
NY株式4日(NY時間12:23)(日本時間02:23)
ダウ平均 39035.51(-51.87 -0.13%)
ナスダック 16253.77(-21.17 -0.13%)
CME日経平均先物 40165(大証終比:+15 +0.04%)
きょうの米株式市場でダウ平均は反落。株価はここ数週間、人工知能(AI)を巡る熱狂に後押しされ大きく上昇した。市場の高値警戒感は依然として根強く、きょうは上げが一服している。
しかし、ストラテジストは「最近の上昇で、バリュエーションが極端に高くなっている銘柄の時価総額におけるシェアは、2021年のユーフォリア(幸福感)期に近いレベルまで上昇している。だが、今日の極端なバリュエーションの蔓延は市場の集中度を調整した後では、2021年よりも遥かに少ないように見える」との見解も出ていた。
好決算と予想を上回る消費者物価指数を消化した市場は、マクロ経済と雇用市場の最新情報に目を向けている。今週はイベントが目白押しで、パウエルFRB議長の議会証言が控えているほか、水曜日にADP雇用統計と米求人件数、そして金曜日に米雇用統計と雇用情勢を計る重要指標が発表される。
目先は再びFRBの利下げに市場の関心が戻りそうだが、現状は6月までの利下げ開始確率が85%、7月まででは完全に織り込みという状況となっている。今週のイベントを経て、この状況に変化が出るか注目される。
テスラ<TSLA>が反落し、再び200ドルを割り込んでいる。中国の全国乗用車市場情報連合会(乗連会)が発表した暫定データによると、テスラの2月の中国上海工場での出荷台数は前月比15.5%減の6万台余りになったという。22年12月以降で最低。
百貨店のメーシーズ<M>が大幅高。同社に買収提案を行っている投資家グループ、アークハウス・マネジメント社とブリゲイド・キャピタル社が、買収提案を従来の1株21ドルから24ドルに引き上げた。
スーパー・マイクロ<SMCI>が大幅高となり、最高値更新。S&Pダウ・ジョーンズが先週末引け後に、S&P500株価指数の算出銘柄に採用すると発表した。
ワークデイ<WDAY>が下落。S&Pダウ・ジョーンズ社が先週末引け後に、S&P500株価指数の算出銘柄の入替を発表していたが、有力候補と見られていた同社の採用が見送られたことが失望感に繋がっている。
ジェットブルー<JBLU>がスピリット航空<SAVE>との統合計画を打ち切ったと伝わった。スピリット航空は大幅安。
布地や手工芸用品の専門販売を手掛けるジョアン<JOAN>が下落。週末に米連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を今週にも申請すると伝わった。
メーシーズ<M> 20.84(+2.83 +15.71%)
スーパー・マイクロ<SMCI> 1146.18(+240.70 +26.58%)
ワークデイ<WDAY> 276.21(-15.71 -5.38%)
スピリット航空<SAVE> 5.54(-0.92 -14.24%)
ジェットブルー<JBLU> 6.56(+0.09 +1.39%)
ジョアン<JOAN> 0.28(-0.23 -45.40%)
アップル<AAPL> 174.52(-5.14 -2.86%)
マイクロソフト<MSFT> 416.34(+0.84 +0.20%)
アマゾン<AMZN> 178.47(+0.25 +0.14%)
アルファベットC<GOOG> 133.51(-4.57 -3.31%)
テスラ<TSLA> 189.02(-13.62 -6.72%)
メタ<META> 502.65(+0.35 +0.07%)
AMD<AMD> 209.07(+6.43 +3.17%)
エヌビディア<NVDA> 859.54(+36.75 +4.47%)
イーライリリー<LLY> 795.93(+13.81 +1.77%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美