東京株式(前引け)=反落、ハイテク株売られるも底堅さ発揮
5日前引けの日経平均株価は前営業日比168円62銭安の3万9940円61銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は8億8159万株、売買代金概算は2兆5715億円。値上がり銘柄数は813、対して値下がり銘柄数は795、変わらずは49銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は値がさハイテク株を中心に売りに押される銘柄が多く、日経平均は下値を試す展開となった。前日の米国株市場でNYダウなど主要株価指数が揃って下落した流れを引き継いで、目先利益確定の売りを誘う地合いに。ただ、外国為替市場で1ドル=150円台半ばの推移と円安方向に振れていることで、下値では押し目買いの動きも観測され、売り一巡後は下げ渋った。また、海外投資家とみられる買いが建設株など内需セクターに流入したことも全体相場を支えている。個別株ベースでは値上がり銘柄数が値下がりを上回り、TOPIXはプラス圏で前場の取引を終えている。
個別ではレーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>などが売り優勢となったほか、川崎汽船<9107>も軟調。東京電力ホールディングス<9501>も値を下げた。内田洋行<8057>が急落、日本新薬<4516>も大幅安。ディー・エヌ・エー<2432>の下げも目立つ。半面、さくらインターネット<3778>が続急騰、ディスコ<6146>が逆行高で目を引く。三井E&S<7003>も物色人気。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが堅調、日本製鉄<5401>もしっかり。大林組<1802>が大きく買われ、クロスキャット<2307>は連日ストップ高で値上がり率トップに。ZOZO<3092>も大幅高。