AI関連株が全面蜂起、半導体関連一服のなか中小型のソフトウェア系銘柄に資金集中
日本ラッド<4736>が3日連続ストップ高に買われたほか、前日まで1本値で連続ストップ高に買われ値幅制限上方拡大となったサイオス<3744>は68%高という驚異的パフォーマンス。同じく値幅制限が拡大されたテックファームホールディングス<3625>も一時30%高に買われる人気。このほか、ヘッドウォータース<4011>、ソケッツ<3634>、シルバーエッグ・テクノロジー<3961>、JDSC<4418>、Kudan<4425>など人工知能(AI)関連に位置付けられる小型株が軒並み急騰している。
生成AIの登場によってAI市場の拡大が加速しており、今から3年後の2027年には市場規模が4000億ドル(約60兆円)を超えるとの試算も出ている。そうしたなか、AI先進国の米国に続く形で日本でも株式市場のAI株人気に火が付く格好となった。ここまで、AI用先端半導体に対するニーズ急増を背景に半導体製造装置関連株を中心に物色の矛先が向いていたが、直近ではこれに代わって、中小型のソフトウェア関連株に投資マネーの流入が際立つ。相対的に時価総額の小さい銘柄が多いことで値動きも大きくなりやすく、個人投資家資金を巻き込んでモメンタム相場の流れが激化している。