日本コークスが続伸、技術開発中のCO2からの炭素材製造がNEDOの助成事業に採択
日本コークス工業<3315>が続伸している。午後1時ごろ、技術開発中のCCVD(触媒気相蒸着)技術を活用したCO2からの炭素材(カーボンナノファイバーなど)製造が、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募する課題設定型助成事業に採択されたと発表しており、好材料視されている。
同社が開発するCCVD技術による炭素材製造は、北九州事業所でコークス製造に伴い発生するCO2を回収・使用する。CO2から炭素材を製造する通常のプロセスとは異なり、コークス炉ガスを使用する独自の方法で、従来の製法に比べて炭素材を安価に製造することが可能になるという。なお、製造された炭素材は、自動車業界でニーズのある電池の導電材や、タイヤの材料であるカーボンブラックなどへの利用が期待されている。