【クラファン】“体感強化型XR”で人材育成の次世代インフラカンパニーへ! シンフォニア、3月7日募集開始

経済
2024年3月7日 11時16分

"XR"を活用した人材育成トレーニングコンテンツで社会課題に挑むシンフォニア株式会社(東京都府中市)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは3月7日19時30分開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:500万円、上限募集額:5000万円
・ エンジェル税制あり(優遇措置B)
・ みなし時価総額:1億5000万円
・ 類似上場企業:BlueMeme <4069> [東証G]、Institution for a Global Society <4265> [東証G]、アイデミー <5577> [東証G]、カヤック <3904> [東証G]、ピー・ビーシステムズ <4447> [東証G]
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

"XR活用"人材育成トレーニングコンテンツを開発

シンフォニアは、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などのクロスリアリティ(XR)技術を活用した人材育成のトレーニングコンテンツを開発し、人材不足の解決・早期戦力化を目指すスタートアップです。

XR技術の急速な進歩により、これまでの人材育成トレーニングが機材や場所、訓練相手など物理的な制約を受けない仮想環境で行えるようになったほか、再現が難しい危険な状況を疑似体験する安全体感教育も可能となったことから、さまざまな産業でのトレーニング方法の変革を目指しています。

「シンフォニアは体感やリアリティを強化した『体感強化型のXR』を開発していくことで、企業の人材育成における次世代のインフラカンパニーを目指します」(同社)

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(出典:イークラウド)

テクノロジーの恩恵を受けられない「現場」を救う

近年、デスクワークでは、DX(デジタル・トランスフォーメーション)や働き方改革による効率化と生産性向上が進んでいる一方、建設・製造業や医療、教育、サービス業など「現場」で働く労働者は物理的な作業が求められるため、テクノロジーの恩恵を十分に受けられていないと同社は考えています。

高齢化の進展で指導者不足も課題となり、即戦力人材の不足が深刻化。厚生労働省の能力開発基本調査(令和4年度)では、「技能継承に問題がある」とする事業所の平均が約40%だったのに対し、現場仕事の多い建設業や製造業では約60%だったそうです。

「このような課題の解決策として注目されているのが、VRやARなどのXR技術を用いた人材育成です。仮想環境であれば機械や場所などハード面の制約を受けず、指導者不足をソフト面でカバーすることもできます」(同社)

XR技術は、現実ではめったに遭遇しない特殊なシナリオや危険なシチュエーションを安全に繰り返し体験する安全教育を可能にするもので、製造業や医療、サービス業など、現場仕事におけるトレーニングの質を飛躍的に高めることが期待されているそうです。

「シンフォニアはXRコンテンツを通じて、人材の早期戦力化を加速し、業界全体の生産性・安全性向上を目指します」(同社)

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(出典:イークラウド)

2014年創業、強みは「長年の受託開発で培った知見」

同社は2014年の創業から、受託開発で約50社500以上の案件を担当。2019年からはその知見を生かして自社製品の開発にも取り組み、VRやARなどのソフトウェアと独自に製作したハードウェアを組み合わせ、よりリアルな体験ができるXRコンテンツを開発しています。

仮想空間でクレーンの操縦訓練ができる自社製品「クレーンVR訓練システム」は、大手クレーンメーカーとの共同開発によるもので、現場のニーズに合わせた改良版が2024年4月に完成予定。専用デバイスを使って感電事故をリアルに体験できる「UNAGI」も同月にリリース予定です。

自社の強みとしては「長年の受託開発で培った知見」「ソフトウェアだけでなく専用デバイスも開発可能な技術力」「現場ニーズに応える大手メーカーとの共同開発」を挙げています。

【クレーンVR訓練システム】

「小型移動式クレーンVR訓練システム」は、工事や物流現場で使われる小型移動式クレーン(ユニック車)の操縦訓練を仮想環境で行えるようにした自社開発製品です。

小型移動式クレーンの運転資格取得には3日間の技能講習を受ける必要がありますが、実際の運転を伴う実技講習は数時間のみで、現場に出るためには別途、訓練を重ねる必要があるといいます。訓練はクレーンを用意して動かす場所を確保し、指導者が監督しなければならないそうです。

そのため、多くの企業が新人操縦者の訓練に苦労しているといい、同社はこの問題を解決するため、ユニック車を扱う大手クレーンメーカーと共同でVRコンテンツを開発しています。

同システムはVRゴーグルを装着することで、室内であっても、仮想空間に配置した小型移動式クレーンの操作が体験可能。実機のレバーを再現した専用デバイスは実機さながらの操作ができるほか、物理演算により、リアルな揺れや重量感を体感できるそうです。

危険なシチュエーションを安全に体験することも可能で、例えば、クレーンの動きと荷物の動きにズレが生じることで起こる「荷振れ」は大規模な事故につながりうる危険な状態であり、実機で簡単に再現できないものの、仮想環境であれば、安全に制御(振れ止め)訓練を行うことができるといいます。

同社が提供する「クレーンVR」は、技能講習を想定して車体に搭載されたレバーによる操作を再現している一方、実際の現場では、ラジコンを使った遠隔操作も多く行われているため、大手クレーンメーカーと共同で、ラジコンを使った操縦訓練が行える改良版も開発しているそうです。

なお、「クレーンVR」は「Tokyo Contents/Solution Business Award 2022」(東京都主催)や「第34回中小企業優秀新技術・新製品賞」で受賞しています。

【感電デバイス「UNAGI」】

近年、脱炭素化の取り組みで電気設備の資格を持たない人が電気設備に触れる機会が増加。例えば、電気自動車の普及により、今後はガソリンスタンドのスタッフが充電装置を操作する機会が増えると同社は見ています。

そこで、不適切な作業を行った際の感電事故を体感できるデバイス「UNAGI」を開発し、2024年4月リリース予定。「UNAGI」は「クレーンVR訓練システム」に続く自社開発製品で、電気ショックが発生するタイミングや電流量、持続時間などをアプリケーションから制御することができるそうです。

用途に応じたシチュエーションを再現したり、さまざまな端末と連動させたりすることも可能。サンプル用VRアプリでも、電気設備の操作を体験することができ、誤った操作をすると、手に持ったデバイスに電気ショックが発生して、感電事故の危険性を実感できるといいます。

当初は訓練ソフト開発会社に販売し、XR機器やPC、モバイル端末などのデバイス向けにアプリ開発できるよう、デバイスとSDK(※)をセットで提供する計画。将来的に、実際に訓練を必要とする事業者ごとの設備やシナリオに合わせてオーダーメイドで開発・直接販売していく計画です。

(※)「Software Development Kit」の略称で「ソフトウェア開発キット」(同社注)

【その他】

同社は産業用途に限らず、エンタメからスポーツまで、さまざまな人材育成・トレーニング製品も開発しており、スポーツVRでは、野球の内野守備を繰り返し行える「BASEBALL FILEDING」、サッカーにおける状況判断力をトレーニングする「SOCCER COGNITIVE TRAINING」などを開発中です。

「いずれもVRの特性を生かし、場所や時間を選ばず、現実では起こりにくいシチュエーションを繰り返し再現することができます。これにより、イメージトレーニングを超えた効率的なトレーニングが可能になると考えています」(同社)

オペレーター訓練シミュレーター市場は4兆円超へ

同社によると、建設業や製造業、運輸業では、重機や工場設備などを動かすオペレーターが安全で効率的な操作技術を学ぶためにシミュレーターを使用する機会が増加。世界のオペレーター訓練シミュレーター市場は、2022年の約1兆5486億円から10年後に約4兆4355億円まで成長するという予測もあるそうです。

市場拡大は、人材不足による「機器の損傷」「死傷事故の発生」「トラブル発生時の対応遅れ」などのリスクが増大する一方、VR・AR技術の進化により、医療や飲食、教育などさまざまな分野のトレーニングにシミュレーターが活用されるようになったことも要因だといいます。

「VR・AR技術の進化は今後も続くことが予想され、あらゆる分野で人材育成・早期戦力化につなげていくことが市場競争力の新たな源泉になると考えています」(同社)

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(出典:イークラウド)

自社製品の開発強化、販路拡大に注力へ

同社は今回の資金調達後、自社製品の開発体制を強化し、販路拡大のマーケティングに力を入れていく考えです。

【戦略1】自社製品の開発・サポート体制強化

同社は自社製品の開発を進めており、「クレーンVR」はレンタル・サブスクリプションモデルで提供を開始、2025年以降にユーザーの訓練データを個別に評価・分析する教育システムを追加実装し、トレーニングの質を向上させる計画です。「UNAGI」についてはハードウェアの販売モデルで2024年4月に提供する予定だといいます。

複数の自社開発製品を立ち上げることで、今後は自社事業と受託事業のリソースを切り分けた取り組みに移行。中期の戦略目標として、自社事業の利益を受託事業と同等レベルまで伸ばし、長期的には自社製品開発を事業の中心に据えて売上を拡大させていく計画です。

自社製品は「人材育成・トレーニング」を主軸に「スポーツ×VR」「観光×VR」など分野を問わず、幅広くXRコンテンツを提供していくといい、開発中の「360°VRガイドブック」は初夏までに、観光施設から、コンテンツ制作料や旅行者向けに掲載するためのシステム料を得る形で提供する予定です。

「受託事業は市場ニーズの調査や技術トレンドの把握など、自社製品開発に生きる事業として今後も継続していきたいと考えています」(同社)

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(出典:イークラウド)

【戦略2】自社製品の営業・販促などマーケティング強化

大手クレーンメーカーと共同開発する「クレーンVR」はプロのクレーン操縦者から高評価を得ているといい、専用デバイスの開発力が他社との差別化になると考えています。今後はこの技術力を市場にアピールするため、社内の営業やマーケティング部門を強化し、「クレーンVR」「UNAGI」など自社製品の販路拡大に注力していく方針です。

また、「クレーンVR」を共同開発している大手クレーンメーカーに営業を委託する業務提携を計画。将来的には提携先のネットワークを活用し、自社製品の海外展開も視野に入れています。

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(出典:イークラウド)

「これらの施策により、自社製品の市場認知度を高め、国内外での販売チャネルを拡大していくことが可能と考えています。最新の技術トレンドを追求し、研究開発に投資することで、人材育成における次世代のインフラカンパニーを目指します」(同社)

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(出典:イークラウド)

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・BlueMeme <4069> [東証G]

・Institution for a Global Society <4265> [東証G]

・アイデミー <5577> [東証G]

・カヤック <3904> [東証G]

・ピー・ビーシステムズ <4447> [東証G]

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等

シンフォニア株式会社

東京都府中市若松町二丁目2番地の10 ミオカステーロ東府中II 102

東京都府中市宮町二丁目15番地の13 第15三ツ木ビル3階(事務所所在地)

URL:https://sinfonia.biz/

代表取締役:瀬戸豊

資本金:3,000,000円

発行可能株式総数:10,000,000株

発行済株式総数:150,000株

調達前時価総額:150,000,000円

設立年月日:2014年5月1日

決算期:4月

株主構成:瀬戸豊

■募集株式の数(上限)

普通株式 50,000株

■募集株式の払込金額

1株当たり 1,000円

■申込期間

2024年3月7日~3月26日

※上記申込期間のうち募集期間は3月7日~3月25日。早期終了の場合、予定した申込期間の最終日よりも早く、申込みの受付を終了することがある。

■払込期日

2024年4月10日

■目標募集額

500万円

■上限募集額

5,000万円

■投資金額のコース及び株数

10万円コース(100株)

20万円コース(200株)

30万円コース(300株)

50万円コース(500株)

特定投資家向けコース

100万円コース(1,000株)

200万円コース(2,000株)

300万円コース(3,000株)

■資金使途

①調達額500万円(目標募集額)の資金使途

開発費 390万円

手数料 110万円

②調達額3,000万円の資金使途

開発費 1,360万円

製造費 400万円

人件費・人材採用費 300万円

品質管理費 280万円

手数料 660万円

③調達額5,000万円(上限募集額)の資金使途

開発費 1,420万円

カスタマーサポート費 1,000万円

販売促進費 500万円

製造費 400万円

人件費・人材採用費 300万円

品質管理費 280万円

手数料 1,100万円

■連絡先

シンフォニア株式会社

042-370-1873

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、イークラウドの下記ページをご覧ください。

大手との共同開発も始動!体感強化型XRで企業の人材育成を進化させる技術者集団「シンフォニア」

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