NY株式:NYダウは130ドル高、年内の利下げ期待やハイテクがけん引
米国株式市場は続伸。ダウ平均は130.30ドル高の38,791.35ドル、ナスダックは241.83ポイント高の16,273.38で取引を終了した。
10-12月期単位労働コストが予想を下回ったことを受けた金利低下を好感し、寄り付き後、上昇。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は昨日に続き上院議会証言で経済が予想通りに展開した場合の年内の利下げの可能性を繰り返したため利下げ期待を受けた買いがさらに強まり続伸した。特にエヌビディアなど半導体セクターの上昇が相場を一段と押し上げ、終日堅調に推移し、終了。S&P500種指数は史上最高値を更新した。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方、電気通信・サービスが下落。
半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)はアナリストが人工知能(AI)技術を先導する同社の目標株価を引き上げ、上昇。同業のマイクロン・テクノロジー(MU)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。ディスカウント衣料小売のバーリントン(BURL)は第4四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り、上昇。電気自動車(EV)メーカーのリビアン・オートモーティブ(RIVN)はコスト削減の一環でジョージア州での新工場建設計画を一時中止、さらに販売価格を抑えたSUVのEVモデル「R2」や「R3」などの新車発売期待に、上昇。
スーパーマーケットチェーン運営するクローガー(KR)は四半期決算で通期の調整後の1株利益見通しが予想を上回り、買われた。一方、女性用の下着やパーソナルケア用品販売のビクトリアズ・シークレット(VSCO)は四半期決算の内容が予想を下回り、下落した。
取引終了後に決算を発表した半導体メーカーのブロードコム(AVGO)は、見通しが期待に届かず、時間外取引で売られている。カジュアル衣料小売りのギャップ(GPS)は好決算が好感され、買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》