8日の株式相場見通し=反発、欧米株高受け買い戻し優勢に
8日の東京株式市場は主力株中心に買い戻しが優勢となり、日経平均株価は4日ぶりに反発し3万9000円台後半で頑強な値動きとなることが予想される。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて堅調となり独DAXと仏CAC40は史上最高値を更新した。また、米国株市場でも半導体関連株などハイテクセクター中心に買いが続き、NYダウをはじめ主要株価3指数が揃って上昇、そのなかナスダック総合株価指数の上昇率が相対的に大きくなった。この日、上院での議会証言を行ったパウエルFRB議長が、利下げの条件が整うまでにそれほど時間はかからないとの認識を示し、6月の利下げを示唆したことが好感される形となった。エヌビディア<NVDA>の株高が加速しており、4%超の上昇で最高値圏を走っていることで、その他の半導体や人工知能(AI)関連株にも買いが波及している。欧米株高を引き継いで、東京市場でも日経平均が切り返す展開が想定される。前日は先物主導で大幅下落を余儀なくされたが、きょうは寄り付きのメジャーSQ算出に絡む売買を通過した後、買い戻しが活発化する可能性が高そうだ。ただ、日本時間今晩に発表される2月の米雇用統計を前に、積極的な実需買いが入りにくい面もあるほか、外国為替市場でドル安・円高が進んでいることが向かい風となる可能性はある。
7日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比130ドル30セント高の3万8791ドル35セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同241.832ポイント高の1万6273.375だった。
日程面では、きょうは株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数(メジャーSQ)の算出日にあたる。このほか、1月の家計調査、1月の国際収支、2月の貸出・預金動向、3カ月物国庫短期証券の入札、1月の特定サービス産業動態統計、1月の景気動向指数(速報値)、2月の景気ウォッチャー調査など。海外では、10~12月期のユーロ圏GDP(改定値)、2月の米雇用統計など。