注目銘柄ダイジェスト(前場):大幸薬品、大瓦斯、SBIリーシングなど

市況
2024年3月8日 11時37分

大瓦斯<9532>:3428円(+231円)

大幅続伸。前日に中期経営計画を発表、26年度ROE8.0%程度、DOE3.0%以上などの数値目標を掲げている。また、配当予想の修正も発表、期末配当金は従来計画32.5円を40円に引き上げるとし、年間配当金は前期比12円増の72円とするもよう。連結配当性向30%目標に沿った修正に。25年3月期は現時点で95円を計画、前期比では23円の大幅増配となる。中計で示したDOE3%の方針に基づくものとしている。

積水ハウス<1928>:3409円(+14円)

もみ合い。前日に24年1月期の決算を発表している。営業利益は2710億円で前期比3.6%増となり、2680億円程度の市場予想を上振れる着地に。期末配当金は従来計画の59円から64円に引き上げ。25年1月期は2800億円で同3.3%増の予想、年間配当金は前期比2円増の125円を計画している。米社の買収効果などは織り込んでいないもよう。今期計画はコンセンサスを若干下振れとサプライズは限定的。

大幸薬品<4574>:384円(+45円)

大幅続伸。医薬品事業の仕入取引に関連し、取引先との契約を締結したことで受取補償金2億円を特別利益として計上すると発表している。これに伴い、24年12月期純利益は従来予想の3.5億円から5.5億円に上方修正している。前期は36.1億円の赤字であった。売上高や経常利益などの予想は据え置いている。前期まで3期連続赤字決算であり、株価の低迷も続いていたことから、ポジティブ視する動きが優勢となっている。

メンバーズ<2130>:1027円 カ -

ストップ高買い気配。生成AIを活用した「LCA算定AIシステム」を独自開発し、企業向けに提供を開始すると発表している。OpenAIの大規模言語モデルを活用して独自に開発したものであり、実証フェーズではLCA算定のうち作業工数が全体の約5割を占める「LCAインベントリ分析」にかかる作業工数の約6割削減を実現したとしている。AI関連物色が活況な中で、今後の展開に対する期待感が先行しているようだ。

ソースネクスト<4344>:201円 カ -

ストップ高買い気配。携帯翻訳端末を手掛けるポケトークが2025年中にIPO、プライム市場への上場を目指すと報じられている。上場時の時価総額は約1000億円になるとみられているようだ。22年に同社から分社化した企業であり、現在同社では株式の84%を保有している。上場に向けて一部を売り出すが、公開後も過半数の株式を保有して連結子会社にとどめるもよう。資産価値の向上に直結するとの見方が優勢になっているようだ。

SBIリーシング<5834>:3615円(+610円)

一時ストップ高を付け、昨年来高値を更新している。24年3月期の営業利益予想を従来の46.00億円から52.00億円(前期実績40.25億円)に上方修正している。投資家からの堅調な需要で実物資産投資のJOL商品の販売が順調に推移しているため。期末配当予想も従来の30.00円から100.00円(前期末実績10.00円)に増額修正した。配当予想の大幅な上振れが好感され、買いが殺到しているようだ。

坪田ラボ<4890>:387円 カ -

ストップ高買い気配。自社が保有し、また今後保有する点眼薬に関する知的財産権及び研究開発成果に関し、ロート製薬<4527>と知的財産権実施許諾契約を締結すると発表している。ロート製薬から契約一時金として4.50億円のほか、上市後の販売に応じてランニングロイヤリティを受領する。契約締結に伴い、24年3月期の営業損益予想を従来の11.30億円の赤字から6.80億円の赤字(前期実績1.67億円の黒字)に上方修正した。

ライトワークス<4267>:1142円(+150円)

ストップ高。24年1月期の営業利益予想を従来の2.34億円から2.43億円(前期実績2.03億円)に上方修正している。LMS(学習管理システム)市場での旺盛な需要を背景に従来予想を上回る見込みとなったため。併せて期末配当予想を従来の32.00円から36.00円(前期末実績9.00円)に増額修正している。年間配当は44.00円(従来予想40.00円)になる見通し。1月15日に続く増額修正とあって、投資家から好感されているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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