NY株式:NYダウは68ドル安、ハイテクで利益確定売り(訂正)
下記の通り修正します。
(誤)68ドル高安
(正)68ドル安
米国株式市場は反落。ダウ平均は68.66ドル安の38,722.69ドル、ナスダックは188.26ポイント安の16,085.11で取引を終了した。
2月雇用統計が労働市場の減速を証明したため利下げ期待を受けた買いに寄り付き後、上昇。その後、半導体のエヌビディア株が過去最高値を更新後、下落に転じ同セクターでの利益確定売りに拍車をかけ、相場全体を押し下げた。ダウは根強いソフトランディング期待に支えられ底堅く推移も終盤にかけてプラス圏を維持できず相場は反落し終了。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。
百貨店のメーシーズ(M)は不動産投資会社アークハウス・マネジメントが必要に応じ同社買収価格を引き上げる意向を示したとの報道で、上昇。クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は予約状況が堅調と、アナリストが同社の投資判断を引き上げ、上昇。また、暗号資産取引所を運営するコインベース(COIN)はビットコイン価格が過去最高値を更新していることや、アナリストによる投資判断引き上げが好感され、上昇した。
会員制倉庫型卸売り・小売り会社のコストコホールセール(COST)は会員料金を据え置いたことが嫌気され、下落。製薬会社のイーライリリー(LLY)は食品医薬品局(FDA)が同社のアルツハイマー型認知症治療薬の承認を巡る判断を先送りしたことが嫌気され売られた。ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)はロシアが関与したハッカー集団が不正アクセスを図っていることが明らかになり、警戒感に下落。航空機メーカーのボーイング(BA)はメンフィス発のユナイテッド便、737マックス8がヒューストン着陸の際、誘導路を離れ草地にはいった事故が報じられ、今週に入り、3度目の事象を警戒し、売られた。航空会社のユナイテッド(UAL)は軟調。
シカゴ連銀総のグールズビー総裁はTVインタビューで、インフレがさらに鈍化することに伴い連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利下げすると見ていることを明らかにした。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》