シキノHTが逆行高、今期営業利益上振れ含みで来期は過去最高更新が視野
シキノハイテック<6614>が全般急落相場に抗して大幅続伸、一時9%高の2758円まで上値を伸ばす場面があった。自動車業界用半導体テスターの開発を主力に、パワーデバイスで優位性を持つ。また、AI用半導体の一種で製造・出荷後に回路構成を自由に設定できるFPGAが注目されている。IPコアでも開発力の高さを示す同社は、このFPGA向け「MIPI IPコア」を手掛ける。24年3月期業績は営業減益見通しながら増収効果で上振れの可能性を内包、更に25年3月期は一気に過去最高を更新する可能性も指摘されている。株価は昨年来の中期視点で出遅れが際立った水準にあり、きょうは半導体関連の主力株が急落するなか、リターンリバーサル狙いの買いが集まった。