ビーアンドピー---1Qは2ケタ増収・大幅な増益、期初業績予想に沿って順調に進捗
ビーアンドピー<7804>は8日、2024年10月期第1四半期決算を発表した。売上高が前年同期比23.0%増の7.49億円、営業利益が同182.7%増の0.97億円、経常利益が同178.5%増の0.98億円、四半期純利益が同180.3%増の0.66億円となった。
同社は、さらなる成長を図るため、前期に引き続き当第1四半期においても、シェア拡大、機能拡大、領域拡大の3つの戦略を掲げ、実行している。シェア拡大戦略について、主力の大阪、東京において営業エリアの拡大を行った。名古屋、福岡、京都についても、顧客基盤を固めて事業を拡大するべく、新規顧客獲得活動を強化している。機能拡大・領域拡大は、デジタルサイネージをデジタルクリエイトに名称変更し、従来のハード機器販売、動画配信システムの提供に加えて、AR(拡張現実)を使った付加価値サービスの提案を積極的に行っており、新しいARサービスとしてオーダーグッズ制作と連携した「Novelty AR」を開始した。そのオーダーグッズ制作については、着実に制作実績を積んでおり、IP(知的財産)コンテンツの分野への展開を目指している。また、オフセット印刷やシルクスクリーン印刷、オンデマンド印刷等の少品種多量生産型の案件対応については、高品質かつ短納期で生産できるネットワーク体制を活かしたプリントソリューションとして受注を拡大している。これらの新規事業はこれまで専任営業が独自で営業活動を行ってきたが、その経験やノウハウを全営業担当に共有し、専任営業に加えて全国の拠点の営業担当が新規事業商材の提案と拡販を進めている。加えて、SDGsの推進のため、エコ商材として顧客からの関心が高い環境に配慮した素材を使った商品の提案を積極的に行っている。ウェブプロモーション事業については、WEBによる集客活動を同社が得意とする対面営業に繋げることにより、顧客層の拡大とリピート受注の獲得を図ることとし、このための各種施策を実行している。生産体制については、引き続き高収益体質の生産体制を構築し、生産性や品質管理の向上に繋げるべく、人員配置の見直しや新たな設備の導入を行った。また、業務標準化により属人化しない技術による「人に依存しない」生産工程の実現、すなわち、スマートファクトリー化に向けてシステムや業務プロセスの見直しを進めている。
2024年10月期通期の業績予想については、売上高が前期比7.1%増の34.00億円、営業利益が同9.0%増の4.92億円、経常利益が同8.7%増の4.92億円、当期純利益が同10.4%増の3.31億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》