トリケミカルが頑強、AI用半導体で活躍期待膨らみ実需買いで陽線連打
トリケミカル研究所<4369>が頑強な値動き。プライム市場に上場する同社だが、前日からの波乱相場で底堅さを発揮しており、きょうは朝安後にプラス圏に浮上し連続陽線で切り返しに転じている。先端半導体の製造に必要な高純度化学薬品を手掛け、継続的な実需買いが観測される。生成AI市場の高成長を背景にAIサーバー増設の動きが加速、これがAI用半導体の需要を強く喚起している。そのなか、同社はHBM(広帯域メモリー)向けなどで引き合い旺盛な「High―K」を製造し商機を捉える可能性が高い。同商品はシリコン酸化物よりも高い誘電率を有し、半導体の性能向上に向け大きな役割を担う。24年1月期は営業大幅減益見込みながら一時的で、25年1月期以降は再び高成長路線に復帰する公算が大きいとみられている。