2月の米CPI 高い数字もスーパーコアは前月から大きく鈍化
日本時間21時半に2月の米消費者物価指数(CPI)が発表になった。総合指数は前年比3.2%、コア指数は3.8%と伴に予想を上回る内容となっている。前月比では0.4%の上昇と、ディスインフレへの道のりの険しさを浮き彫りにした。季節的に年初は高めの数字が出ることが多く、今回もその通りとなった。
ただ、FRBが注視しているとされる住居費を除くサービス業のインフレ、いわゆるスーパーコアは前月比0.47%の上昇と前月の0.85%を大きく下回った。
市場は先週のパウエルFRB議長の議会証言や米雇用統計などを受けて、6月の利下げ開始期待を高めているが、今回の数字はその見方に大きく変化を与える内容ではないと市場は見ているようだ。
米株式市場は時間外で一旦売りの反応を示し、為替市場ではドル買いが強まったものの直ぐに戻している。ドル円は瞬間的に148円台にタッチした後、147円台前半に急速に下落する動き。
*米消費者物価指数(CPI)(2月)21:30
結果 0.4%
予想 0.5% 前回 0.3%(前月比)
結果 3.2%
予想 3.1% 前回 3.1%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.4%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
結果 3.8%
予想 3.7% 前回 3.9%(食品・エネルギー除くコア・前年比)
*スーパーコア
前月比 0.47% 前回 0.85%
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美