ダウ先物は上昇 米CPIは高い数字も見方変わらず=米国株

市況
2024年3月12日 22時10分

米株価指数先物(6月限)(NY時間08:46)(日本時間21:46)

ダウ先物 39357(+123.00 +0.31%)

S&P500 5217.25(+31.50 +0.61%)

ナスダック100先物 18368.00(+151.75 +0.83%)

米株価指数先物市場でダウ先物、ナスダック100とも上昇。先ほど発表になった2月の米消費者物価指数(CPI)を受けて米株式市場は上昇の反応を示している。

総合指数は前年比3.2%、コア指数は3.8%と伴に予想を上回る内容となった。前月比では0.4%の上昇と、ディスインフレへの道のりの険しさを浮き彫りにした。季節的に年初は高めの数字が出ることが多く、今回もその通りとなった。

ただ、FRBが注視しているとされる住居費を除くサービス業のインフレ、いわゆるスーパーコアは前月比0.47%の上昇と前月の0.85%を大きく下回った。

市場は先週のパウエルFRB議長の議会証言や米雇用統計などを受けて、6月の利下げ開始期待を高めているが、今回の数字はその見方に大きく変化を与える内容ではないと見られている模様。

米株式市場は一旦売りの反応を示したものの直ぐに買い戻されている。

百貨店のコールズ<KSS>が決算を受け時間外で下落。既存店売上高が予想以上の減収となり、通期の1株利益の見通しも予想を下回った。同社は8四半期連続の減収となった。

オラクル<ORCL>が決算を受け時間外で大幅高。クラウドの売上高が予想を上回ったことが好感されている模様。クラウド・コンピューティング事業の成長が安定し始めていることを示唆しており、同社は声明で「Gen2・AIインフラに対する需要が供給を大幅に上回っている」と述べていた。

3M<MMM>が時間外で上昇。取引開始前にCEOの交代を発表した。航空宇宙分野のベテラン、ブラウン氏を新CEOに指名した。

*米消費者物価指数(CPI)(2月)21:30

結果 0.4%

予想 0.5% 前回 0.3%(前月比)

結果 3.2%

予想 3.1% 前回 3.1%(前年比)

結果 0.4%

予想 0.3% 前回 0.4%(食品・エネルギー除くコア・前月比)

結果 3.8%

予想 3.7% 前回 3.9%(食品・エネルギー除くコア・前年比)

*スーパーコア

前月比 0.47% 前回 0.85%

(NY時間08:56)(日本時間21:56)時間外

オラクル<ORCL> 127.30(+13.17 +11.54%)

3M<MMM> 98.15(+4.10 +4.36%)

コールズ<KSS> 26.45(-0.74 -2.72%)

アップル<AAPL> 173.40(+0.65 +0.38%)

マイクロソフト<MSFT> 407.20(+2.68 +0.66%)

アマゾン<AMZN> 173.54(+1.58 +0.92%)

アルファベット<GOOG> 137.82(-1.12 -0.81%)

テスラ<TSLA> 178.80(+1.03 +0.58%)

メタ<META> 490.38(+6.79 +1.40%)

エヌビディア<NVDA> 877.50(+19.76 +2.30%)

AMD<AMD> 201.00(+2.61 +1.32%)

イーライリリー<NVDA> 740.52(+6.15 +0.84%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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