3月12日のNY為替概況
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は148円12銭へ上昇後、147円08銭へ反落、再び上昇し、引けた。
米2月消費者物価指数(CPI)が1月に続き予想を上回る伸びとなったため連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ開始が遅れるとの見方にドル買いが優勢となった。同時に、利下げ軌道を大幅に変える内容ではないとの見方に一時金利低下に連れドル買いが後退。その後、10年債入札が低調で金利が一段と上昇するとドル買いが再開した。
ユーロ・ドルは1.0944ドルまで反発後、1.0902ドルまで下落し、引けた。ドイツの2月消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化で、欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測に伴うユーロ売りが優勢となった。
ユーロ・円は、161円57銭へ強含んだのち後、160円94銭へ反落。根強い日欧金利差縮小観測が上値を抑制した。
ポンド・ドルは1.2807ドルへ強含んだのち1.2746ドルまで下落。
ドル・スイスは0.8748フランまで下落後、0.8795フランまで上昇した。
【経済指標】
・米・2月消費者物価指数(CPI):前年比+3.2%(予想:+3.1%、1月:+3.1%)
・米・2月消費者物価コア指数:前年比+3.8%(予想:+3.7%、1月:+3.9%)
・米・2月消費者物価指数:前月比+0.4%(予想:+0.4%、1月:+0.3%)
・米・2月消費者物価コア指数:前月比+0.4%(予想:+0.3%、1月:+0.4%)
・米・2月財政収支:-2963億ドル(予想:-2980億ドル、23年2月:-2624.34億ドル)
《KY》