NY株式:NYダウは235ドル高、CPI予想上振れも根強い利下げ期待が後押し
米国株式市場は上昇。ダウ平均は235.83ドル高の39,005.49ドル、ナスダックは246.36ポイント高の16,265.64で取引を終了した。
2月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったものの連邦準備制度理事会(FRB)の年内の利下げの道のりが修正されることはないとの見方に、寄り付き後、上昇。終日、利下げ期待を受けた買いが続き、堅調に推移。エヌビディア(NVDA)など半導体セクターの反発も手伝い、終盤にかけて相場は上げ幅を拡大し終了した。セクター別では半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービスが上昇した一方、公益事業が下落。
半導体のエヌビディア(NVDA)は値ごろ感からの買いに上昇。ディスカウント小売のダラー・ゼネラル(DG)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。ITサービスのIBM(IBM)は配当金や同社の人工知能(AI)能力が過小評価されていると指摘し、アナリストが投資判断を引き上げ、上昇した。ソフトウエアメーカーのオラクル(ORCL)は昨日引け後に発表された四半期決算でクラウドコンピューティングの需要急増が好感され、上昇。
百貨店のコールズ(KSS)は第4四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったが、既存店売上が予想を下回り、売られた。格安航空会社のサウスウエスト(LUV)は航空機メーカーのボーイング(BA)による航空機生産が滞っているため運航計画が実行できず、今年の運航能力の削減や人員採用を凍結する計画を明らかにしたため、業績低迷が警戒され、売られた。ボーイング(BA)もアナリストの目標株価引き下げで、続落。
投資家の恐怖心理をあらわすVIX指数は13.84と昨日の引け15.22から低下した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》