<動意株・13日>(前引け)=さくらネット、アウン、ACSL
さくらインターネット<3778>=4日ぶり急反発し一時ストップ高。生成AIや政府クラウド関連の象徴株として株価の居どころを大きく変えたが、これまでの急騰の反動で前週末を境に大きく値を崩していた。前日大引けも連日のストップ安で売り物を残す状態にあったが、きょうは一転して押し目買い需要が売りを凌駕している。市場では「(これまで同社株に発生していた)追い証関連の売りは前日でほぼ出切った形で、全般相場のAI関連反騰の地合いに乗った」(ネット証券大手)としており、前日の取引終了際にかけて、需給転換を見込んだ成り行き買いも観測されていた。前日の米国株市場でエヌビディア<NVDA>が7%超の急反騰を演じたことも、先端半導体や人工知能(AI)関連株に追い風となっている。
アウンコンサルティング<2459>=物色人気化でストップ高。同社はSEOコンサルティングを手掛け、海外市場向けでも強みを持つ。業績は低迷しており株価も200円前後という超低位株だが、出来高流動性に富み、折に触れ株価を急動意させることで短期筋の個人投資家資金などの注目度が高い。そうしたなか、12日取引終了後に企業のSEO(検索エンジン最適化)対策支援サービス「SEOガイド」を同日から提供開始することを発表した。SEOガイドはインターネット検索の上位表示による潜在顧客へのアプローチや企業の信頼性向上で貢献が期待されている。これを材料視する買いを誘導している。
ACSL<6232>=ストップ高カイ気配。12日の取引終了後、防衛装備庁が実施した入札に伴い、小型空撮機体「SOTEN(蒼天)」を納入する大型案件を受注したと発表。これを材料視した買いが膨らんだ。受注金額は3億7000万円。納期は今年12月を予定している。なお、今回の受注は通期業績予想に織り込み済みとしている。
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