東京株式(前引け)=続落、日銀決定会合を意識して買い手控え
14日前引けの日経平均株価は前営業日比70円75銭安の3万8625円22銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は7億9358万株、売買代金概算は2兆570億円。値上がり銘柄数は945、値下がり銘柄数は652、変わらずは58銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方から買い手控えムードが強く日経平均は終始マイナス圏で推移した。前日の米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの展開で、景気敏感株やエネルギー株が買われNYダウは高かったが、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は軟調だった。特に半導体関連株が冴えず、東京市場でもこの地合いを引き継ぐ形でハイテクセクターを中心に下値を試す展開を強いられた。来週行われる日銀の金融政策決定会合で、金融政策正常化に向けた動きが前倒し的に出ることへの警戒感が上値を重くしている。ただ、前引けにかけては押し目買いも観測され日経平均は下げ幅を縮小している。前場の売買代金は2兆円強と低調だった。
個別では東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>などが下落、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が売りに押され、三井E&S<7003>も値を下げた。キーエンス<6861>が安く、さくらインターネット<3778>も売り直される形に。M&A総研ホールディングス<9552>が値下がり率トップに売り込まれた。半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>が高く、川崎汽船<9107>も上昇、ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。住友金属鉱山<5713>が物色人気となったほか、ENEOSホールディングス<5020>も上値を追った。雪印メグミルク<2270>が急騰、ネオジャパン<3921>、ラクスル<4384>も値を飛ばした。