話題株ピックアップ【夕刊】(1):JEH、雪印メグ、ラクスル

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2024年3月14日 15時12分

■JEH <5889>  1,955円  +400 円 (+25.7%) ストップ高   本日終値

Japan Eyewear Holdings<5889>が急反発し、上場来高値を更新した。13日の取引終了後、24年1月期の連結決算発表にあわせ、25年1月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比20.9%増の26億8000万円の見通し。前期に続き過去最高益の更新を計画する。また前期の配当を2円増額したうえで、今期の年間配当予想は44円(前期比25円増配)とした。業績の拡大と増配方針を評価した買いが集まったようだ。売上収益は同10.6%増の149億6000万円を見込む。「金子眼鏡」と「999.9(フォーナインズ)」の両ブランドで合計8店舗以上、国内で新規出店を予定。中国で新規に1店舗以上、出店することも計画する。インバウンド向けの売り上げは前期比14%増の約19億円を想定。両ブランドにおいて引き続き価格改定も実施する方針だ。24年1月期の連結決算は、売上収益が前の期比26.2%増の135億2800万円、最終利益が同7.6倍の22億1700万円だった。

■雪印メグミルク <2270>  2,481円  +302 円 (+13.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

雪印メグミルク<2270>は急騰。13日の取引終了後、24年3月期連結業績予想について純利益を122億円から191億円(前期比2.1倍)へ上方修正すると発表。あわせて、配当予想を60円から80円(前期60円)に増額しており、これを好感した買いが膨らんだ。第4四半期に投資有価証券売却益112億円が発生したため。なお、通期の売上高や営業利益見通しに変更はない。

■ラクスル <4384>  1,283円  +112 円 (+9.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

ラクスル<4384>が大幅高で3連騰。13日の取引終了後、24年7月期第2四半期累計(23年8月~24年1月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正した。最終利益の見通しを21億円(前期比58.0%増)に見直した。これまでは17億~18億円を見込んでいた。あわせて取得総数70万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.20%)、取得総額7億円を上限とする自社株買いを発表しており、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高予想は507億円(同23.6%増)と、これまでの494億~504億円のレンジ予想を上回る水準に見直した。エンタープライズ事業やノベルティ事業を中心に、既存事業の業績が拡大。ハコベルに関する持ち分比率の変動による投資損失の減少や、関係会社株式売却益の影響もあって、業績予想に反映した。1月中間期の売上高は前年同期比23.0%増の239億9000万円、最終利益は同34.1%増の17億7900万円だった。自社株の取得期間は3月14日から4月30日までとする。

■GAテクノ <3491>  1,535円  +102 円 (+7.1%)  本日終値

GA technologies<3491>は3日ぶりに急反発した。SBI証券が13日、GAテクノの目標株価を3600円から4200円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続する。業績平準化施策が奏功し成約数が順調に伸びているとしたうえで、認知度向上施策や顧客ニーズの把握、商品ラインアップの拡充などの地道な企業努力と投資用マンションの潜在的な需要の高さが成約数のコントロールにつながり、第1四半期(11~1月)の黒字確保に寄与したと指摘。不動産賃貸業務システムのグループ会社であるイタンジの今後の見通しも明るいとし、同証券はGAテクノの25年10月期営業利益予想をこれまでの50億2500万円から57億2600万円に引き上げた。なお、GAテクノは14日、イタンジが提供するリアルタイム不動産業者間サイト「ITANDI BB」について、2月度の不動産賃貸仲介会社からのアクセスが月間1300万PVに到達したと発表した。

■バリューHR <6078>  1,396円  +89 円 (+6.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

バリューHR<6078>は大幅高。13日の取引終了後、日本生命保険(大阪市中央区)と資本・業務提携すると発表。これが買い材料視された。両社の取引先に対し互いに各種サービスを提供するほか、新サービスの共同開発などを行う。バリューHRが実施する自己株式の処分により、日本生命はバリューHR株を77万6300株(発行済み株式数の2.83%)取得する。

■東電HD <9501>  854.8円  +54.1 円 (+6.8%)  本日終値

東京電力ホールディングス<9501>が続伸。世界最大級の原発である同社の柏崎刈羽原発の再稼働に向けた思惑が高まっている。今週12日には国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が斎藤健経済産業相と面談し、柏崎刈羽原発の稼働に向けて妨げるものがないという認識を示し、再稼働を支援することに言及したことが伝わった。これを株価刺激材料とみなした短期資金が攻勢を続けている。株式需給面では信用残は大幅に買い長ながら、日証金では貸株が融資を大きく上回り、直近貸借倍率は0.68倍となっている。

■ロランドDG <6789>  5,350円  +330 円 (+6.6%)  本日終値

ローランド ディー.ジー.<6789>が急伸した。ブラザー工業<6448>が13日の取引終了後、ロランドDGに対しTOB(株式公開買い付け)を開始する予定だと発表した。ロランドDGはMBO(経営陣が参加する買収)の一環として、米投資ファンドのタイヨウ・パシフィック・パートナーズと組んで1株5035円でのTOBの実施を2月に発表していた。ブラザーによるTOB価格は1株5200円。ロランドDGの14日の株価はブラザーによるTOB価格を上回っており、買収合戦に伴ってTOB価格が引き上げられるとの思惑が広がっているようだ。ロランドDGは13日の取引終了後、ブラザーによるTOBの発表を受けてコメントを開示した。ロランドDGの取締役会の賛同を得て実施されたものではないとしたうえで、今後の対応については、企業価値と株主共同の利益の観点から分析・検討し、公表するとした。

■ステムリム <4599>  574円  +34 円 (+6.3%)  本日終値

ステムリム<4599>が4日ぶりに急反発した。13日の取引終了後、塩野義製薬<4507>へ導出済みの再生誘導医薬開発品「レダセムチド」に関し、虚血性心筋症を対象とした第2相臨床試験の治験計画届が医薬品医療機器総合機構(PMDA)へ提出されたと発表した。今回の提出をもって治験が開始されることとなるといい、治療薬の実用化を期待した買いが集まったようだ。治験は大阪大学医学部附属病院を中心に、複数の施設で医師主導治験として実施する予定としている。

■GENDA <9166>  3,340円  +155 円 (+4.9%)  本日終値

GENDA<9166>が6日ぶりに反発。岩井コスモ証券は13日、同社株の投資判断「A」と目標株価4000円を継続した。同社はM&Aに強みを持ち、「GiGO(ギーゴ)」ブランドのゲームセンターを展開するグループ企業の持ち株会社。クレーンゲーム機人気が続くゲームセンターの収益拡大やM&A効果により25年1月期の連結経常利益は前期比26.5%増の66億円と最高益更新が続く見通し。今期の会社予想には今後予想されるM&Aは含まれていないと考えられるため、業績の上振れの可能性もある。M&Aを成長戦略として「2040年に世界一のエンタメ企業」を目指す同社への成長期待が同社株への評価を高めるとみている。

■マルゼン <5982>  2,882円  +131 円 (+4.8%)  本日終値

マルゼン<5982>が後場に一段高。3000円の大台に乗せて上場来高値を更新した。14日午後2時、24年2月期の連結業績に関し、売上高が計画の580億8300万円から605億円(前期比5.2%増)に、最終利益が29億4800万円から36億円(同27.9%増)に上振れて着地したようだと発表した。最終利益は4期ぶりに過去最高となる公算となり、株価の刺激材料となったようだ。製品価格の値上げが浸透したほか、粗利改善活動が奏功した。

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