話題株ピックアップ【夕刊】(3):ゼンリン、M&A総研、アイスペース

注目
2024年3月14日 15時17分

■ゼンリン <9474>  840円  +6 円 (+0.7%)  本日終値

ゼンリン<9474>が反発した。13日の取引終了後、連結子会社であるWill Smart<175A>の東証グロース市場への新規上場が承認されたことに伴い、保有する株式の一部について売り出しを行うと発表した。ウィルスマトはゼンリンの持ち分法適用会社となる見込み。ゼンリンはグループの今後の業績に与える影響は軽微と想定しているものの、公共交通や物流などのインフラ領域でDX(デジタルトランスフォーメーション)技術によるソリューションなどを展開するウィルスマトの中期的な成長を通じ、業績面でのプラス効果が期待できるとの受け止めもあって、買いが入ったようだ。

■M&A総研 <9552>  6,270円  -1,020 円 (-14.0%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ

M&A総研ホールディングス<9552>が急落。この日朝方、代表取締役社長の佐上峻作氏から株式の売却について通知を受けたと発表。株式需給悪化への懸念から売られた。大和証券を通じたブロックトレードで556万3800株(発行済み株式総数の9.50%)を売却した。海外機関投資家とコミュニケーションを取るなかで、浮動株比率の向上が今後の更なる企業価値向上のために重要な要素であると考えたため。佐上氏は今後も社長としての職責を全うしていく予定という。

■ispace <9348>  992円  -24 円 (-2.4%)  本日終値

ispace<9348>が続急落した。13日の取引終了後、海外募集による新株発行を決議したと発表。1株利益の希薄化を懸念した売りが優勢となったようだ。募集株式数は最大2059万1900株(追加発行分の上限405万2200株を含む)。発行価格は3月25日から28日までのいずれかの日に決める。発行済み株式総数は最大で約24.9%増加する見通し。手取り概算で約145億6900万円を調達し、米国子会社におけるミッション3関連費用や、その他の運転資金などに充てる。

■富士急行 <9010>  3,940円  -30 円 (-0.8%)  本日終値

富士急行<9010>が反落。13日の取引終了後、21年8月から営業を休止していた「富士急ハイランド」の遊具施設「ド・ドドンパ」の営業終了を決定したと発表。これに伴い、24年3月期に解体撤去費用など含め減損損失6億1200万円を特別損失として計上すると発表したことが嫌気された。なお、24年3月期業績予想の変更はないとしている。

■さくらさくプラス <7097>  1,066円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

さくらさくプラス<7097>はストップ高。13日の取引終了後、24年7月期第2四半期累計(23年8月~24年1月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、経常利益の見通しを5億5200万円から6億5000万円(前期比19.7%増)に上方修正した。業績の上振れを評価した買いが入ったようだ。今期の売上高予想は167億7300万円から171億円(同23.5%増)に引き上げた。積極的な園児の受け入れを進めた結果、施設の利用園児数が予想を上回った。販売用不動産の売却やコスト削減効果も寄与する。1月中間期の売上高は前年同期比8.1%増の71億800万円、経常利益は同3.0倍の1億8600万円だった。

■ネオジャパン <3921>  1,249円  +130 円 (+11.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

ネオジャパン<3921>は急騰。クラウドサービスとパッケージ製品を両輪にグループウェアを主力展開し、民間だけでなく官公庁への納入実績も豊富で安定した成長基盤を有している。足もとの業績も絶好調といってよく、13日取引終了後に発表した24年1月期決算は営業利益が前の期比5%増の12億9600万円と過去最高利益を更新、更に25年1月期の同利益は前期比24%増の16億500万円と成長が加速する見通し。株主還元も強化し、今期年間配当は前期実績比4円増配となる27円を計画。また、発行済み株式数の5.73%にあたる85万株、金額ベースで9億5115万円を上限とする自社株買いも発表した。今朝の立会外取引で自社株買いを実施し、取得株はすべて消却する予定にある。これを受けて投資マネーが集中する形となった。

■第一商品 <8746>  184円  +16 円 (+9.5%)  本日終値

第一商品<8746>が高い。東京証券取引所が13日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を14日売買分から解除すると発表。取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買われたようだ。日本証券金融も14日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。

■monoAI <5240>  689円  +44 円 (+6.8%)  本日終値

monoAI technology<5240>が動意。この日、KDDI<9433>などと共同で、複数のメタバースプラットフォームを連携したメタバースアライアンス「オープンメタバースネットワーク」を発足したと発表。これが買い材料視された。発足メンバーはKDDI、グリー<3632>子会社のREALITY XR cloud、STYLY(スタイリー、東京都新宿区)、monoAIの4社。企業や自治体のメタバース活用に向け、コンサルティングからイベント企画、空間コンテンツの制作まで一気通貫で提供する。

■ナレルグループ <9163>  3,510円  +215 円 (+6.5%)  本日終値

ナレルグループ<9163>が大幅反発した。13日の取引終了後に24年10月期第1四半期(23年11月~24年1月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比24.5%増の49億8700万円、最終利益は同33.2%増の5億1600万円だった。大幅な増収増益となったことを好感した買いが入ったようだ。建設ソリューション事業では技術者人材の採用を強化した結果、在籍人数と稼働人数が増加した。派遣単価の上昇も業績面で寄与した。

■くすりの窓口 <5592>  1,414円  +79 円 (+5.9%)  本日終値

くすりの窓口<5592>は大幅高。13日の取引終了後、東証グロース市場の上場に伴う記念優待の実施を発表。個人投資家の買いを誘う要因となった。同社は3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律3000円のQUOカードを贈呈する。上場記念優待は今回限りの実施であり、今後については株主還元策を総合的に勘案して検討する方針という。

●ストップ高銘柄

日本精蝋 <5010>  196円  +50 円 (+34.3%) ストップ高   本日終値

極東証券 <8706>  1,690円  +300 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値

アーキテクツ <6085>  665円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

かんなん丸 <7585>  535円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

Kudan <4425>  2,670円  -700 円 (-20.8%) ストップ安   本日終値

ジャパンMA <9236>  2,940円  -700 円 (-19.2%) ストップ安   本日終値

地域新聞社 <2164>  731円  -150 円 (-17.0%) ストップ安   本日終値

テクノロジーズ <5248>  4,175円  -700 円 (-14.4%) ストップ安   本日終値

以上、4銘柄

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